駐在員・事務局員日記

スーダン:宇治川駐在員のばたばたイベント日記

2014年05月14日  スーダン
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執筆者

スーダン事務所
宇治川 貴史

大学では国際政治学を専攻し、在学中にザンビアで半年間ボランティアを経験。電気機器メーカーに勤務後、「プロとして国際協力に関わりたい」と2013年9月よりAARへ。タジキスタン駐在を経て、2013年12月よりスーダン駐在。趣味はヨガ。広島県出身。

記事掲載時のプロフィールです

AAR Japan[難民を助ける会]のスーダン事務所では、皆さまからのご寄付に加え、国連からの助成金で地雷回避教育の活動を行ってきました。日本政府は国連の地雷対策への取り組みに対する最大の資金拠出国の一つです。
2014年3月24日、駐スーダン日本国特命全権大使である堀江良一大使が、当会が地雷対策を行うカッサラ州の活動地を訪問してくださいました。現地スタッフや住民の皆さんとはりきっておもてなしのイベントを企画することにしましたが、果たしてうまくいったのでしょうか? スーダンに赴任して半年の宇治川貴史が、当日の準備の様子をお伝えします。

※今回の駐在員日記は、2014年3月24日にスーダンで行ったイベントの裏話です。イベントの報告はこちらの活動ニュースをご覧ください。

大使が初めて活動地に来てくださることに!

小学校の校庭

会場となったダラスタ小学校。校庭の真ん中にはスーダンの国旗が立っています

堀江大使が首都ハルツームから車で8時間ほどもかかるカッサラ州まで来てくださるということになり、地域の住民の皆さんとともに、AARの地雷回避教育活動についてご紹介するイベントを行うことにしました。会場はAARが地雷回避教育の講習会を行ってきた、州都のカッサラ市から車でさらに45分ほどの場所にあるタルクーク郡ダラスタ村の学校。澄み切った空と美しい山々を一望できる、とても気持ちの良い場所です。イベントには、郡長、村長、政府関係者、地雷対策を行う国連機関の担当者、国立地雷対策センターのカッサラ所長、そして地元住民など多くの方々を招待しました。

イベント前日まで、式次第を考えたり、テントや音響機材を手配したり、招待状の送付、飲み物やお菓子の準備など、やることはたくさんあります。これだけの招待者が一堂に会するイベントをAARがカッサラ州で実施するのは初めてで、皆で試行錯誤しながら進めました。特に式次第については何度も話し合いをしました。カッサラの文化や慣習を十分に考慮しながら、イベント内容やスピーチいただく順番を決めました。また、スーダンでは、午前11時ぐらいに朝食、夕方頃に昼食、夜10時すぎに夕食をとるため、プログラムが終了する午後5時にあわせて、昼食の手配も進めました。

行方不明のスタッフ、届かない機材...

会場の飾りつけのようす

会場準備の様子。焦りすぎて、準備の写真は一枚しか撮れませんでした

いよいよ当日を迎えました。イベント開始は午後3時。計画では、午前11時にカッサラ市内にある事務所を出発し、正午から会場で準備開始。余裕を持って午後2時には準備完了の予定です。

しかし、11時になって、「いざ出発!」という時に、外出したスタッフとドライバーが帰ってきていません。40分後ようやく戻り、出発しようとしたら、今度は別のスタッフが一人いなくなっています。結局12時に出発することに。

時間にルーズなスーダン。これは想定内です。会場に着いてテキパキと準備を進めたら十分に間に合うはず、と思いながら意気揚々と向かいました。午後1時に会場に到着すると、レンタル会社から直接会場に向かっているはずの機材を積んだトラックの姿がありません。機材が届かないことには、準備を始められません。トラックに同乗したスタッフに連絡すると、「もうすぐ着く」とのこと。しかし、しばらく経っても来ません。再度電話しても、また「もうすぐ着く」との答えだけ。そのうち電波が届かず、電話も繋がらなくなってしまいました。道を間違えてしまったのか、あるいは、トラックが故障でもしてしまったのかと、肝を冷やしながら待っていました。会場に到着してから待つこと1時間以上、結局午後2時に機材が到着しました。

イベント開始まであと1時間。焦りが頂点の中、トラックいっぱいに積まれている機材を運び出し、急いでテントを建てます。それなのに、周りを見渡すと、急いでいるように見えるのは私だけ。皆マイペースに作業しています。焦りだけが募り、時間は過ぎていきます。

大使歓迎の言葉を叫ぶ村の人たち

午後2時45分、まだテントも立っていません。これは一番怖れていた事態になってしまった、大使が到着されたらどう謝ろうかと考え始めていました。そのとき、大使御一行から一本の電話がありました。郡長も合流され、到着が30分程遅れるとの連絡でした。「ハムドゥリラ」(Thank God、神様ありがとう)。スーダン人はよくこの言葉を使うのですが、このときばかりは私の口からもこぼれました。まさに神が舞い降りたような気持ちでした。なんとか招待客の皆さんが到着する前に準備が完了しました。

40度を超えるような暑さの中、3時頃には250名以上の人たちが会場の学校に集まりました。子どもから大人まで、大使が来るということで、開始前から皆はしゃいでいました。

大使がもうすぐ到着と連絡が入ったとき、村の人たちが一斉に学校の門の外に出ていきました。後を追うと、突然、大声で叫び始めます。大使歓迎の言葉を叫んでいるようです。会場のボルテージはどんどん上がっていきます。郡長・大使御一行が到着された時点で、最高潮の盛り上がりでした。

大使を迎える人々

晴天の下、大使御一行が到着!みんなでお出迎え

テントに集まった人々

ついにイベントが始まりました。ここまでが大変でした...

イベントは大成功!

イベントは念入りに考えたプログラム通りに進められ、ようやくほっと胸をなでおろすことができました。イベントの様子は活動ニュースをご覧ください。

今回のような大きなイベントは私がスーダンに駐在してから初めてだったため、日本とは違う時間の感覚やレンタル会社とのやりとりに戸惑うこともありました。今後は現地の慣習を受け入れながら、ピンチも楽しんでいきたいです。

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