駐在員・事務局員日記

ACキャンペーン開始1ヵ月 ロケ現場で何が・・・?

2015年08月19日  ザンビア
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執筆者

ザンビア事務所
粟村 友美

2013年5月より東京事務局でハイチ事業などを担当し、2014年5月よりザンビア駐在員。大学卒業後、小規模農民支援NGOのインターンとしてマラウイで活動、民間企業を経てAARへ。石川県出身

記事掲載時のプロフィールです

公益社団法人ACジャパンによる、AARの広告キャンペーンが始まって1ヵ月。 撮影は今年4月にザンビアで行われました。その舞台裏の苦労話を駐在員・粟村友美がお伝えします。

歌を披露するザンビアの子どもたち

歌を披露する子どもたち。準備してくれてありがたい!だけど求めているものとはちょっと違うんです...

今日は、調整に調整を重ねたAC広告の撮影日。AAR Japan[難民を助ける会]の活動地のひとつ、マーノ小学校を訪れ、HIV/エイズの啓発活動について子どもたちが活発に話し合う姿や、子どもたちと私が、自然に、和気あいあいと触れ合っている様子を撮る予定でした。

しかし、行ってみると何か様子が変です。30人以上の子どもたちが校庭にずらりと整列し、突然、歌や劇を始めました。これではどう見ても発表会といった雰囲気。何度も確認したにも関わらず、残念ながらリクエストした「いつものように自然に、和気あいあいと」という内容がうまく伝わっていないようです(ザンビアではよく起こることですが)。

撮影風景

自然に、自然に...。がんばればがんばるほど、子どもたちは無表情に。どうしたらいいの?気持ちは焦るばかりです

ハラハラしながら見守っていると、カメラマンから「粟村さん、子どもたちと自然に触れ合う感じで入ってみてください」との指示。自然に、と言われても、この空気で!どうやって!?子どもたちはカメラを意識して緊張しています。「マチョマブワンジ(元気)?」「・・・」必死に現地語で話しかけても、子どもたちははにかむか、黙り込んでしまうだけ。私が近づくと後ずさりする、目をそらされる・・・目指していた姿とはほど遠い状況に、どんどん私は自信を喪失していきました。

翌日の撮影風景

雪辱の思いを胸に臨んだ翌日の撮影。子どもたちの笑顔を引き出すことができたのか。答えはCMで!

結局、撮影チームが、子どもたちが普段やっている遊びをやって場を和ませようと提案してくれました。子どもたちの輪に混ざって一緒に遊んでいると、子どもたちも笑顔を見せ始め、何とか一安心。しかし敗北感をそっと胸に刻んだ私は、撮影2日目に向けての気合を新たにしたのでした。さてその結果、CMがどんな仕上がりになったか・・・ぜひご覧になって、確かめてみてください!

CMはACジャパンのHPからもご覧いただけます

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