活動ニュース

新潟県中越地震 緊急支援活動報告

2004年11月01日  日本緊急支援
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難民を助ける会では、10月29日、30日の2日間、メンバー5名を新潟県中越地震の被災地に派遣し、支援物資の配布と、中・長期的な支援を必要としている障害者団体の調査を行いました。

知的障害者の作業所再建を支援します

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ワークセンターあんしん建物内部の様子。地震直後は、倒れた家具などが散乱していました。

今回の地震で、特に被害が大きいと言われている小千谷市、十日町市、堀之内町、川口町を中心に障害者のための施設を調査したところ、十日町市にある知的障害者のための小規模作業所「ワークセンターあんしん」が支援を必要としていることが分かりました。
ワークセンターあんしんでは、地震により建物が半壊状態となっていました。かろうじて崩落は避けられていますが、土壁は落ち、ガラスは割れ、階段はゆがみ、作業を行うために必要な機器も一部損傷して復旧の目途が立っていない状況です。

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半壊の作業所は、応急処置をして何とか崩落を免れている状態「何とか作業所を早期に再開して障害者の働ける場を確保したい」窮状を訴えるワークセンター所長樋口功氏

ここでは、障害があるために就職することが困難な方々が、作業所での仕事を通じて、働く喜びを実感するとともに、就労に向けて職場でのマナーや協調性を身に付けることによる社会参加と自立を目指しています。
現在、長引く不況の中、職につくことのできない障害者の方々や養護学校を卒業されて就職ができない方など18歳から60歳までの男女11名の方々が毎日元気に働いており、彼らとその家族にとって、なくてはならない施設となっています。

しかし、小規模な作業所であるため、再建のために必要な公的支援が受けられるかどうかも分からない状態です。「ワークセンターあんしん」では、十日町市内にて再建のための募金も募集していますが、十日町市内のほとんどの人が何らかの形で被害を受けているため、寄付金も多くは期待できない状態です。
難民を助ける会では、こうした被害状況を踏まえ、今後、この「ワークセンターあんしん」の再建を支援していくことにしました

川口町、十日町市にて支援物資を配布

新潟県川口町と十日町市にて、株式会社 虎屋提供の一口羊羹6000箱(約200万円相当)のほか、ウェットティッシュ100パック、生理用品200パック、紙おむつ40パック、使い捨てカイロ 700個、ボールペン500本、メモ用紙300セット、タオル120枚、ビニールシート等を配布しました。

配布先 支援物資
中条中学校避難所(十日町市) 生理用品約100パック・ポケットティッシュ2箱・バスタオル70枚・スポーツタオル50枚・ウェットティッシュ約50個・小わけ用買い物袋
十日町小学校避難所(十日町市) とらや一口羊羹 700箱・ウェットティッシュ約25個・生理用品約50パック・小わけ用買い物袋・ボールペン300本・メモ用紙約100組
十日町中学校避難所(十日町市) とらや一口羊羹200箱(当会メンバー5名が手渡し)・生理用品約50パック・おしぼり30個・ウェットティッシュ約20個・ボールペン200本・メモ用紙100組
川口町役場 とらや一口羊羹5,000箱、ウェットティッシュ1個:80枚入り、生理用品1パック:23~26枚入り、大人用おむつ1パック:18~24枚入り、子供用おむつ1パック:48枚入り

 

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崩れかけている建物も多く見られました

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物資を運び出すスタッフ(川口町)

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通行止めの箇所も多くありました

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自衛隊によって設置された宿泊用テント(川口町)

 

 

 

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