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「不発弾事故の応急処置を学ぼう!」ラオスで指導者向けの研修を実施

2011年06月27日  ラオス地雷対策
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救急医療体制の整備が本格的にスタート!

研修の看板を持つスタッフたち

主催した難民を助ける会シェンクワン事務所のメンバー。左から3人目が駐在員の山下祐美子、右端が林曜子

ラオス北部のシェンクワン県で、不発弾事故時の応急処置の体制強化が本格的に始まりました。難民を助ける会は、同県の93村の村落保健ボランティアを対象に、事故直後の応急処置や医療施設までの搬送についての研修を実施します。不発弾事故による死傷者を減らし、重い障害が残らないようにすることが目的です。
2011年3月、各村落の保健ボランティアを指導する郡病院の医師や看護師などの医療従事者を対象に、「指導者のための研修(TOT:training of trainers)」を開催しました。研修で使用する教材は難民を助ける会が作成。心肺蘇生法や止血法などの応急手当の技術、病院搬送時の注意事項、感染症の予防方法、研修での教え方などを講義や実技を通して学んでもらいました。参加者は非常に意欲的で、「応急手当の技術について知らなかったことを学ぶことができた」「村落保健ボランティアにもわかりやすく教えていきたい」との感想が寄せられました。
今回の研修に参加した郡の医療従事者が、今後、各村で研修を行い、不発弾被害者への救急医療の体制を整えていきます。

参加者に、模型を使って説明する山下

看護師資格を持つ駐在員の山下祐美子が、気道確保について説明

参加者が被害者と応急処置をする側になってシミュレーション

被害に遭ったと想定したシミュレーション。参加者も真剣です。右は駐在員の林曜子

包帯の巻き方を説明する山下

包帯の巻き方を説明する山下(右)

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今回のTOT研修は、ラオスの全国紙であるビエンチャンタイムズで紹介されました

この事業は、皆さまからのご寄付に加え、日本NGO連携無償資金協力(外務省)の助成を得て行っています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ラオス・シェンクワン事務所駐在 山下 祐美子

2010年10月よりラオス・シェンクワン事務所駐在。大学卒業後、看護師として病院に勤務。その後、イギリスの大学院で保健システム管理について学ぶ。帰国後、難民を助ける会へ。(千葉県出身)

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