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東日本大震災:「避難者」の枠を越えて支えあう

2017年09月12日  日本
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賑やかに食事をする「福島県人の集い」の様子

日曜日の昼下がり。福島県出身者同士、楽しいひとときを過ごしました(9月10日、東京・武蔵野市)

原発事故の後、福島県から逃れ、武蔵野市周辺で避難生活を続けている方のための「福島県人のつどい」が9月10日に開催されました。これは避難者支援団体「むさしのスマイル」がAAR Japan[難民を助ける会]の支援を受けて開催したもので、自主避難者を含め、28名の方が参加しました。「平日に開催している茶話会に参加できない方もいるので、休日に食事をしながらおしゃべりを楽しんでほしいと思った」と事務局の松尾淳子さん。参加者はビュッフェ形式の昼食をとりながら3時間にわたって賑やかに近況などを語り合いました。

テーブルに並べられた料理の数々

美味しいお料理で会話が弾みました

葛尾村から避難してきている女性は「自主避難も強制避難も関係ない。皆、子や孫のため、放射能が怖いから逃げてきている」と語りました。村には避難指示が解除された後もお年寄りしか戻っておらず、地元の学校にも通学を希望する生徒が4人しかいなかったため、再開は来年に持ち越されたといいます。一方、子連れで自主避難をしている女性たちはそれぞれに原発事故の後、子どもたちのために転職や引っ越しを余儀なくされながらも、必死に生きてきた6年間を振り返りました。そして口々に、「周りに(避難者が)誰もいなくて孤立していたので、このような場があってうれしい」、「心のなかに溜めていたことを吐き出せる」と話していました。

会には避難者だけではなく、長年東京に暮らす福島県出身者も参加。同じ福島県出身でありながら、これまでつらすぎる避難者の現状を直視することができずにいたという女性は、「これをきっかけにできることをしたい」といいます。また、「これまで支えてもらったので、これからは支える側になりたい」という避難者もいました。それぞれに故郷に帰れない悲しさや悔しさ、困難を抱えながらも、避難者同士の支えあいや外からの支援を受けて、明るい表情で前へ踏み出し、踏み出そうとしている姿が印象的でした。

AARは今後も「むさしのスマイル」の活動などを通じて、福島からの避難者への支援を継続していきます。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

仙台事務所 大原 真一郎

製造メーカーでの勤務を経て、2011年8月より現職。仙台を拠点に岩手、宮城、福島の被災地に毎日のように足を運び、復興支援を行う。宮城県仙台市出身

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