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シリア避難民支援をトルコで開始します

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特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan、東京都品川区=理事長 長(おさ)有紀枝)は、シリア避難民緊急支援をトルコで開始します。

シリア国軍と自由シリア軍との間での戦闘が激化するシリアからは、総計30万人以上のシリア人が近隣4ヵ国(ヨルダン、トルコ、レバノン、イラク)に避難しています(国連難民高等弁務官事務所、10月1日)。

トルコでは、現在約93,000人のシリアからの避難民がキャンプで生活していますが(トルコ政府、10月1日)、これ以外にキャンプ外で暮らすシリア避難民が数千人から数万人いると言われています。これらのキャンプ外の避難民にはトルコ政府からの支援がなく、貯蓄を切り崩したり親戚に頼りながら不安な日々を過ごしています。AARでは、こうしたキャンプ外で暮らすトルコ国内のシリア避難民を対象に、食料や生活必需品の配付等の緊急支援を行うこととしました。現在、支援の実施場所や配付物資の詳細について調整を進めています。

AARの大西清人事務局次長と川畑嘉文は、9月26日からトルコに入り、同国南部のシリア国境近くにあるキリス、カルカムシュ、アクチャカレ、ジェイランプナルなどの市街地およびキャンプを訪問して状況の調査を進めていました。10月3日にはアクチャカレの街にシリア側から砲弾が着弾して5名の死者が出ており、治安情勢には引き続き十分に配慮しながら活動を進めてまいります。AARは2011年10月にトルコ東部で発生した地震の被災地でも緊急支援を実施しました。

キャンプ内の幼稚園で子どもと話す大西

アクチャカレの避難民キャンプ内に設けられた幼稚園。このキャンプでは現在11,500人が生活している。レミスちゃん(4歳)は三姉妹の末っ子。アレッポのそばから家族で来たという。左はAARの大西清人(2012年10月1日)

市内の民家で話を聞く大西

アクチャカレの市内で、国境のすぐ向こう側、シリアのテラビヤッドから避難してきているシリア人の家族から話を聞く大西清人。数十人が一緒に暮らしている例が多い(2012年10月1日)

緊急支援チーム

大西 清人(おおにし きよと)

AAR Japan 事務局次長。1989年から2年間、在トルコ日本国大使館に勤務。2004年から2年間、アフガニスタンに駐在し、地雷対策活動に従事。パキスタン大地震(2005)、レバノン空爆(2006)、フィリピン台風(2009)、パキスタン洪水(2010)、ハイチ大地震(2010)、トルコ地震(2011)で緊急支援を担当。46歳(広島県出身)

川畑 嘉文(かわばた よしふみ)

AAR Japan プログラム・コーディネーター。カメラマンとしてアフガニスタンや2009年スマトラ島沖地震など、数々の紛争・災害の現場で活動。AARのハイチ大地震(2010)、トルコ地震(2011)、東日本大震災(2011)、東アフリカ地域干ばつ(2011)などの緊急支援にも従事。35歳(千葉県出身)

緊急募金にご協力ください

募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「シリア」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

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【このプレスリリースに関するお問い合わせ】

担当:川越・小田・杉澤
TEL:03-5423-4511
FAX:03-5423-4450

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