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シリア難民緊急支援 劣悪な環境とわずかな食料で命をつなぐ人々

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国際NGOのAAR Japan[難民を助ける会]は、武装組織「イスラム国」の攻撃を逃れてトルコに流入したシリア難民の支援のため、現地で調査を行っています。その結果を基に、今週中にも支援物資を配付します。

「イスラム国」の攻撃により、15万人が難民としてトルコへ

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がれきや金属片が散乱する廃屋には、2世帯13人が身を寄せていた。窓ガラスもなく、家財道具と呼べるものもほとんどない。気温も下がり始め、冬への備えも早急に必要とされている(2014年10月15日、トルコ・スルチュ)

「イスラム国」の攻撃を逃れ、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)からトルコに流入した人の数は、9月20日以降、188,000人にのぼっています(10/14現在、国連)。

急激な増加に、トルコ政府や国際社会の支援は全く追いついていません。難民が集中しているトルコ南東部のシャンルウルファ県スルチュ郡でAARが行った調査では、多くの人々が廃屋や倉庫、小さなテントなど、屋根があるにすぎない場所に身を寄せています。多くの世帯が、ほとんど荷物を持ち出せず、家財道具や着替えもない状態です。夜は地面やコンクリートの上に薄い布を敷いただけの冷たい床に横たわるしかなく、体調を崩している方も見られます。貯金を取り崩して最低限の食料を手に入れるのが精いっぱいで、近づく冬への備えも一切ありません。

AARは現地協力団体のSTL(Support to Life)とともに、調査に基づいて、毛布や衣類、衛生用品などを配付する予定で準備を進めています。AARは2012年からトルコに事務所を開設し、STLと協力してシリア難民支援を継続しています。現在は支援を拡大するため、さらに2名の日本人スタッフを派遣しています。

シリアからの難民の流入は今後も増加が予想されています。AARでは緊急募金を受け付けています。皆さまのご協力を、どうかお願いします。

今後の活動についてはホームページ等で随時ご報告してまいります。

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【このプレスリリースに関するお問い合わせ】

担当:野際・山田
TEL:03-5423-4511

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