バヌアツ・サイクロン:自給自足の島で農作物に甚大な被害
農業再開に必要な物資を配付します
特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan、本部=東京都品川区、理事長 長 有紀枝)では、大型サイクロンに襲われたバヌアツで被害状況の調査を行っています。バヌアツは農業を主要産業とし、自給自足を基盤としています。しかしサイクロンで農地に甚大な被害が発生し、農業再開のための支援が急務となっています。
AARの柿澤福郎は、3月19日より首都ポートビラのあるエファテ島や、被害が大きいタンナ島で調査を実施しています。簡素な造りの家が多く、建物に大きな被害が出ていることに加え、いたるところで農作物がなぎ倒され、当面の食料の不足とともに、生業である農業への影響が深刻であることが確認されました。食料に関してはバヌアツ政府による大規模な配付が決定しています。そこでAARでは明日以降、エファテ島内でも被害の大きい東部において、生活必需品の配付と共に、農業を速やかに再開できるよう、野菜の種などを提供する予定で準備を始めています。
※この調査団は緊急人道支援をサポートするジャパン・プラットフォーム(JPF)が結成した、JPFとその加盟NGOによる合同チームです。
バヌアツ派遣スタッフ
柿澤 福郎(かきざわ ふくろう)
2013年5月よりAAR東京事務局でアフガニスタン、パキスタン事業などを担当。2013年フィリピン台風などの緊急支援にも従事。34歳、東京出身。
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