ピースプロジェクトからハイチの子どもたちへ
株式会社イングラムは、「世界中の子どもたちの目を輝かせる」ことを目的に、2002年よりピースプロジェクトとして、同社の登録商標である「ピースマーク」を商品化する際のライセンス料の一部を、難民を助ける会にご寄付くださっています。この度、今年の1月の大地震で被災したハイチの子どもたちのために、「在庫品を活用して支援活動をしませんか」と、同社の加藤勉社長が呼びかけ、賛同くださった以下の7社より、Tシャツ、子ども服あわせて約3万枚、文房具段ボール9箱分が寄せられました。
ご協力いただいた企業 |
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株式会社BOBWIN (順不同) |
支援物資は、船便で隣国のドミニカ共和国に送り、そこから陸路でハイチに運びました。今年10月、加藤社長とともに現地で子どもたちに配付した東京事務局の広谷樹里がその様子を報告します。
「これで学校に行ける!」大喜びの子どもたち
現在難民を助ける会が支援を行っているハイチの首都ポルトープランスの養護施設や学校で、子どもたちに洋服や文房具を配付しました。食料や生活必需品など、未だにあらゆるものが不足している中で、今回の支援は大変喜ばれました。
メリッサズホープという障害児のための養護施設では、近所の子どもが勉強したり遊んだりする「土曜クラブ」に集まった子どもたち約50人に配付。加藤勉社長が「今必要なものは何ですか」と尋ねると、みな口々に、「ペンや教科書!」「ノート、洋服や靴が足りない」と答えました。加藤社長が「みんな、地震に負けずに夢を持ち続けてほしい」とのメッセージとともに、一人ひとりにTシャツとノートを手渡しました。新学期を間近に控えていた子どもたちは、「これで学校に行ける」と大感激の様子でした。
養護施設「イエスの子どもの家」では、親を亡くしたり、何らかの事情で親が育てられなくなってしまった子どもたち、約70人に配付。地震で寮の建物が壊れ、テントで生活していますが、その数さえ、十分ではありません。子どもたちはぼろぼろの洋服を着ており、みな、受け取った洋服を大事そうに抱えていました。
遠い日本からの贈り物に感激
ハイチでは、被災した方々は非常に厳しい生活状況にも関わらず、私たちが「こんにちは」と声をかけると、みな笑顔で挨拶を返してくれました。 養護施設の子どもたちは明るく、屈託のない笑顔で「一緒に遊ぼう」と話しかけてきました。親元から離れ、地震後さらに厳しい生活を余儀なくされていましたが、年長の子が小さな子の面倒を見ながら助け合って生活しており、彼らのたくましさを感じました。
子どもたちは、洋服や文房具はもちろんですが、遠い日本から支援を届けてくれたことそれ自体を喜んでくれたように思います。この度、「ハイチの子どもたちに笑顔を届けたい」という熱い想いでたくさんの支援物資を集め、自ら現地に赴いてくださった株式会社イングラムの加藤勉社長と、その想いにご賛同くださり、ご協力いただいた企業の皆さまに、深く御礼申し上げます。