プレスリリース・お知らせ

ハイチ、スーダンでの当会職員、関係者の負傷について

2011年03月01日  お知らせ
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このたび、ハイチおよびスーダンにて、当会職員および関係者が巻き込まれる事件が発生致しましたので、ここにご報告申し上げます。

■ハイチ共和国における当会駐在員の強盗被害
2011年2月14日午前11時すぎ(現地時間)、当会ハイチ事務所駐在員古川千晶(32歳・女性)が、首都ポルトープランス市において、支援先の聖ビンセント校前の路上で、停車中の車内にいたところ、ピストル強盗に襲われ、銃弾が右肩を貫通するという事件が発生いたしました。幸い致命傷には至らず、強盗は、古川のかばんを奪って逃走しました。かばんの中には同校のクリニック用資材調達のため、支払いを予定していた現金約1万ドルが入っておりました。取引先業者が銀行口座をもっておらず、現金払いをせざるを得ない状況がございました。
古川は、ポルトープランス市内の病院に搬送され、緊急手当てなどを受けた後、2月20日に保険会社の依頼を受けたアメリカ人看護師の付き添いのもと帰国し、日本国内の病院で治療を受け、28日に退院、今後は通院治療の予定です。
ハイチは当会の活動地の中でも、治安の良くない国の一つです。それゆえに、復興が著しく遅れ、支援が必要とされている地域です。当会といたしましては、入念な警戒体制を取りつつ、活動を継続していく予定です。

■スーダン南部での、不発弾爆発事故
2011年2月10日、スーダン南部東エクアトリア州カポエタ南郡カポエタの、当会の井戸建設予定地にて、不発弾の爆発事故が発生しました。
郡当局の指示のもと、地域住民が、井戸掘削予定地の草刈りをし、集めた草を焼却していたところ、その下に埋まっていた不発弾が爆発したものです。この爆発により、当会が契約を交わした井戸掘削業者の技術者1名が重傷を負い、隣国ケニアの病院にて治療を続けていますが、容態は安定しています。他に近くにいた少年2人が軽傷を負いましたが、大事には至っておりません。今回の事故を受け、井戸掘削業者および建設予定地の地域住民を対象に、地雷・不発弾除去団体と協力し、地雷・不発弾の危険性を一層周知するよう努めます。

危機管理、及び資金の扱い方について、日頃ご支援いただいている皆さまにご心配をおかけする結果となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。今回の事件を受け、従来の安全管理体制を見直し、さらに、危機管理を徹底し、2度とこのような事件が発生しないように、また職員が安全に支援活動を実施していけるよう、努めて参る所存です。

2011年3月1日
認定NPO法人 難民を助ける会
理事長 長 有紀枝

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