フィリピン台風:AAR職員がマニラで情報収集にあたっています
12月5日から大型の台風22号(ハグピート、フィリピン名:ルビー)がフィリピンを通過中です。深刻な被害が発生した場合に備えて、AAR Japan[難民を助ける会]はスタッフの五十嵐豪をフィリピン・マニラに派遣しています。五十嵐は5日にマニラに到着し、国連をはじめとする国際機関との調整会合などを通じて情報収集にあたっています。台風22号は6日にフィリピン中部のサマール島に上陸し、ゆっくりとした速度でフィリピンを横断しています。8日現在で、100万人を超える人々が各地の避難所に避難しています。昨年の台風「ハイエン」の被害を教訓に人々が早めの備えをしていることもあり、被害は当初の予想よりも小さく済んでいる模様です。AARでは引き続き状況を注視してまいります。
※昨年11月8日に超大型台風「ハイエン」がフィリピン中部を襲った際は、死者・行方不明者合わせて7,000人以上、被災者1,600万人という甚大な被害が発生しました。AARでは発災直後から日本人スタッフを派遣し、今年10月末まで、レイテ島タクロバン市やセブ島、および離島などで、食料の配付や家屋修繕資材の提供、被災した障がい者のニーズ調査や教育支援などを行ってきました。
※この派遣は、緊急人道支援をサポートするジャパン・プラットフォーム(JPF)が結成した、JPFとその加盟NGOによる合同チームで実施するもので、五十嵐はそのメンバーの一員として現地入りしています。ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、NGO、経済界、政府が対等なパートナーシップの下、三者一体となり、それぞれの特性・資源を生かし協力・連携して、難民発生時・自然災害時の緊急援助をより効率的かつ迅速に行うしくみを持つ中間支援団体です。AARも加盟NGOのひとつです。
派遣スタッフ
五十嵐 豪(いがらし ごう)
AARプログラム・マネージャー
2009年8月より東京事務局でアフガニスタン、ケニア、トルコ(シリア難民支援)、カンボジア等の支援事業を担当。フィリピン台風(2009)、ハイチ大地震(2010)、スリランカ洪水(2011)、東日本大震災(2011)、東アフリカ地域干ばつ(2011)などで緊急支援活動に従事。2013年11月8日に超大型台風「ハイエン」がフィリピンを襲った際にも、緊急支援チーム第一陣のメンバーとして現地入りし、支援活動に従事した。37歳(東京都出身)
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