フィリピン台風:被害調査にあたったスタッフが状況確認を終え、帰国しました
12月6日から大型台風22号(ハグピート)がフィリピンを通過するのに備え、AARでは5日にスタッフの五十嵐豪を現地に派遣し、甚大な被害が発生した際に迅速に緊急支援を実施できるよう、関係団体との調整や物資調達のための準備を行ってきました。
この派遣は、緊急人道支援をサポートするジャパン・プラットフォーム(JPF)が結成した、JPFとその加盟NGOによる合同チームで実施したもので、五十嵐はそのメンバーの一員として現地入りしました。
五十嵐は、台風が通過した9日から、特に被害が大きかったサマール島東部などを視察。フィリピン政府や現地住民は、昨年に甚大な被害をもたらした台風ハイエンの教訓から防災意識が高く、多くが事前に避難していたことや、当初の予測よりも上陸時の台風の勢力が小さくなっていたことなどから、被害は非常に限定的だったことを確認しました。また、タクロバンにおいては、昨年の台風ハイエンの復興支援として当会が提供した家屋が無事であったことも、確認できました。
AARではこれらの現地の状況に鑑み、緊急支援の実施は見送ることとし、五十嵐は12月13日(土)に帰国しましたことをご報告いたします。
被害発生前に現地入りして緊急支援に備えるという今回の試みは、AARとしてもJPFとしても初の取り組みでした。台風被害に関しては事前に発生の時期やある程度の予測が可能なことから、今後も今回の成果を生かし、より迅速な支援活動が行えるよう、体制を整えてまいります。
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