トルコからの難民・移民の流出について
2月27日、トルコ政府関係者からの"トルコに滞在する難民・移民のヨーロッパへの渡航を阻止しない"という情報を受け、シリア難民やアフガニスタン・パキスタン・イランなどからの移民が陸路・海路で流出し、3月3日9時15分時点で130,469人にも人々がギリシャ国境に押し寄せています。
現在AAR Japan[難民を助ける会]では、シリア国内での避難民への食糧配付、地雷や不発弾の被害にあわないようにするためのリスク回避教育、被害者支援を行っています。また、トルコでは南東部のシャンルウルファ県にて、トルコに定住しつつあるシリア難民の方々を対象に、難民同士ならびに難民と地域住民との相互理解の促進を目指したコミュニティセンターの運営をしています。また、シャンルウルファ県、マルディン県、ガジアンテプ県、イスタンブール市において保護者のいない子どもや障がい者の方など、より支援を必要としている難民の方を対象とし、個別のニーズに合わせた支援を行っています。
今回の流出は、人道的にもまた人権の上でも、看過できない憂慮すべき事態です。現地で活動するAARとしては、地元の関係当局や国際機関などからの情報を収集しつつ、事態を注視してまいります。