コンゴ民主共和国(DRC)難民支援を開始しました
AAR Japan[難民を助ける会]はアフリカ・ウガンダ西部のチャングワリ難民居住地で、コンゴ民主共和国(DRC)難民と難民を受け入れているこの地域の子どもたちを対象に、2020年4月より教育支援を開始しました。
コンゴ民主共和国(DRC)では、長年にわたり不安定な情勢が続いていましたが、2018 年末以降さらに緊張が高まり、昨年6月には東部地域で武力衝突が激化しました。AARはDRCの隣国ウガンダ北西部で南スーダン難民支援を行っており、ウガンダへ逃れるDRC難民が急増したことを受け、2019年6月より調査を行ってきました。ウガンダのDRC難民は2019年末時点で、約40万人に上ります。
ウガンダでは、初等教育学齢期のDRC難民のうち53%もの子どもたちが学校に通うことができていません(2019年6月、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR))。また学校に通えていても、チャングワリ難民居住地では現在児童715人に一つしか教室がない学校もあり、二部制や校庭での授業などを行ってしのいでいますが、それでも教室には子どもたちがあふれ、集中して学べる環境ではありません。
そこでAARでは、教室や教員宿舎の建設および教科書などの配付を行います。また、学校施設の維持管理やPTAが組織されていくよう、教員や保護者に研修を行い、支えていきます。
現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、活動地の学校が閉鎖され、すぐに学校に入っての支援はできない状況ですが、建設会社の選定や配付する教材、備品の準備などを進めています。
一人でも多くの子どもが教育を受け、将来の可能性を拓いていけるよう皆様のご支援をお願いいたします。
活動の様子は、ホームページなどでご報告してまいります。
※この活動は、皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF) の助成を受けて実施しています。