国内の災害被災者緊急支援における新型コロナウイルス感染拡大防止対策について
新型コロナウイルス感染拡大が続く中、大雨や台風のシーズンが襲来し、九州豪雨(令和2年7月豪雨)や山形県・最上川の氾らんなど大規模な自然災害が各地で相次いでいます。亡くなられた方々に哀悼の意を捧げ、ご遺族にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
AAR Japan[難民を助ける会]は国内災害時、速やかに被災地に入り、炊き出しや緊急物資の配付などの支援活動を実施しております。東京から他府県への移動制限など、コロナ感染拡大防止のための充分な対策が求められる現在、AARは、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)をはじめとする国内外の関連機関が発表したガイドラインを参考に、独自の「新型コロナウイルスの影響下における国内緊急支援ガイドライン」を策定し、感染防止に努めながら緊急支援を実施しています。
7月上旬に豪雨に見舞われた熊本県においても、豊富な経験と専門性を有する炊き出しと障がい分野に絞って緊急支援活動を実施いたしました。また、県内では、2016年の熊本地震被災者支援等で連携した、県内の関係者や団体から協力いただきながら活動してまいりました。なお、感染者の多い東京からの派遣職員が無症状者向けの自費診療となるPCR検査を受診の上現地入りしたほか、被災者と直接接する炊き出しの配膳は地元の方にお願いするなど、ガイドラインの遵守に努めています。
被災地では、支援が足りていないのが現状です。AARは被災県内の自治体や協力団体とも緊密に連携し、ガイドラインを順守してコロナ感染防止対策を徹底するとともに、被災地の一日も早い復興を目指して、被災者の方々への緊急支援を継続してまいります。AARの被災地支援活動へのご理解・ご支援を重ねてお願い申し上げます。