トルコ:シリア難民の親子にオンラインで心理的サポート
トルコでは3月上旬に初の新型コロナウイルスの感染者が確認された後、感染者数は急増し、累計26万1,194人(8月26日現在)に上ります。同国では3月中旬以降、感染拡大防止のために日本以上に厳しい制限が課され、18歳以下および65歳以上の人の外出禁止、飲食店や娯楽施設などの営業制限、学校の休校などの対策が取られました。現在は外出禁止や営業制限は解除されましたが、学校は休校されたままです。
AAR Japan[難民を助ける会]は6月末から1ヵ月間、同国で暮らすシリア難民への社会心理的支援として、オンライン方式の親子サポートプログラム(第1期)を実施しました。新型コロナウイルスの感染拡大は、シリア難民の生活にも大きな影響を与えており、経済的影響はもちろん、外出制限や学校休校による精神的な影響も生じています。シリア難民の家庭は日本とは異なり、5~6人の子どもがいることも珍しくなく、普段から家事の多い母親にとっては、エネルギーを持て余した子どもたちがずっと家にいることは大きなストレスになっています。
親子サポートプログラムでは、AAR現地スタッフが電話やWhatsApp(メッセージアプリ)を通じて、母親には子どもとの接し方や自分のストレスとの向き合い方を伝え、子どもには家の中でできる遊びを教えるとともに、家族を助けるためにどうしたらいいかを考える「宿題」を毎週与えました。プログラムに参加した86人の親子の多くは、以前から当会が運営するコミュニティセンターに通っていて、スタッフも良く知っている人たちです。コロナの影響で同センターは3月中旬以降閉鎖され、難民の家族と直接会えない状況が続いていることもあり、スタッフは普段以上に張り切って対応しました。
プログラム終了後、参加した母親たちからは「子どもがプログラムに集中してくれる時間が少しでもできただけで肩の荷が下りた」「1日のこの時間がプログラムと決まっていると、生活にリズムが出てメリハリが作れるようになった」という感想が寄せられました。子どもたちも一生懸命取り組み、ある子どもは、プログラムで教えたグラスを使った音楽演奏を自分で動画に撮って、スタッフに送ってくれました。第1期が好評だったことを受けて、対象者を変えながら同様のサポートを年内いっぱい継続する予定です。
トルコでのコロナ感染拡大は収束の兆しが見えず、多くの人が集まる会合は禁止されているため、難民支援もオンラインに限定されているのが現状です。他方、支援を必要とする難民はむしろ増えており、AARではスタッフ全員で知恵を出し、工夫をこらしながら支援活動を続けています。今後ともAARのシリア難民支援へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
AARが行うコロナ禍のシリア難民への支援活動とポスターデザイン公募についての記事が東京新聞に掲載されました。こちらからご覧になれます。
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