駐在員・事務局員日記

雪化粧したアフガニスタンへ赴任

2006年03月03日  アフガニスタン
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執筆者

アフガニスタン・タロカン事務所
沼田 恭男

高校時代から中央アジアに関心を持ち、大学ではペルシャ語を専攻。新聞社に3年勤務した後、社会のために直接役立つ仕事を、難民を助ける会へ。趣味はカメラ、山登りにジャズ、ピアノと多彩。(長野県出身)

記事掲載時のプロフィールです

「アフガニスタン」と聞いて、暑いところだと思いますか?それとも寒いところ?沼田駐在員は赴任早々雪景色だったようです。

一夜明けると一面の雪

皆さんは、アフガニスタンの気候をどうイメージされますか?草木が一本もない砂漠や山岳地帯など、乾燥した厳しい様子を思い浮かべるのではないでしょうか。

実はアフガニスタンの広い範囲で雪が降ります。冬になると標高の高い山々は純白の雪を頂き、より一層雄々しい姿を見せます。

事務所のあるタロカンは、同国北部にある標高約700メートルの都市です。ここも2月末になって10センチ余の積雪がありました。雪は夕方から降り始め、一晩明けると一面の雪景色。事務所だけでなく、周辺の家々も庭や屋根の雪かきに追われていました。土壁の街並みが雪に覆われるのは不思議な景色です。事務所前の公園は、いつもならば子どもたちがたこあげなどをして楽しんでいますが、この日ばかりは静まり返っていました。

例年にない積雪、雪崩の被害も

直前までは春を思わせる陽気で、周辺の牧草地や田畑の緑も徐々に濃くなっていただけに、突然の冷え込みと降雪には驚かされました。スタッフによると昨年12月と今年1月には、何回も10センチ以上の例年になり降雪があっとのこと。3月末までは雪が降るようです。当会が運営する診療所のあるカラフガン(タロカンから東にある山岳地帯)周辺では雪崩による被害もあったと聞きました。

着任早々、乾燥だけでなく、雪とも折り合って暮らさねばならない厳しさを実感しました。

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