ラオス事務所
板橋 哲
ラオスの休日
2006年6月よりラオス駐在。大学卒業後、養成校にて理学療法士の免許を取得。日本で5年間勤務後、青年海外協力隊として南太平洋のトンガ王国に2年間赴任。障害者スポーツではシドニー、トリノパラリンピックにスタッフとして参加。(神奈川県出身)
記事掲載時のプロフィールです
難民を助ける会では、ラオスの首都ビエンチャンの国立リハビリテーションセンター内で、国際協力機構(JICA)と連携し、車イスの製造と配布を行っています。今回は、ラオスの人たちがどのような休日を過ごしているのかをご紹介します。
「友達の友達はみな友達だ」?!
ラオスの休日には宴会が多く、法事や誕生日等のイベントのみならず、特に事情はなくとも、みんなで集まって飲むことも多い。そして誰が参加してもあまり気にしないようだ。私のような外国人でも問題なく知人の親戚や「友達の友達」など私には全く面識のない人の家に連れて行かれることも珍しくない。
動物に生かされている私たち
料理は当然ラオス料理であるが、ヤギや鶏、アヒル等の家畜を調理することもある。動物を捌くのは男性の仕事で、他の料理は女性が行う場合が多い。生きている動物が泣き叫びながら頚動脈を斬られ絶命し、解体され我々に食されるのを目の当たりにすると、つくづく私たちは動物に生かされていると感じる。ラオスの人たちにとっても貴重な家畜であり、捌かれた動物は肉のみならず内臓や血まで残さず食べられる。
飲み物はビールが断然多い。氷を入れて飲むのがラオス式。個別にグラスを使う場合もあるが、グラスをみんなで回しながら順番に飲む場合もある。また意味もなく何度も乾杯したり、一気に飲ませるのも好んで行われる。ビールのほかには、ラオスの焼酎のようなお酒「ラオラオ」やウィスキー(ジョニーウォーカー)の水割り、ソーダ割りもよく飲まれている。
宴会には欠かせないカラオケ
音楽もラオスの宴会には欠かせない。音楽はラオスかタイの歌である。ラオス語とタイ語はよく似ており、ラオス人にとってタイ語は問題なく読み歌うことが出来る。
大きなスピーカーから大音量でビデオCDのカラオケをかけ、歌って踊るのである。近所迷惑になるのではないかと心配してしまうが、どこでもやっていることで問題にならないようである。
私も歌うようによく勧められるが、ラオスやタイの歌は歌えないのでいつも断っている。いつか、一曲くらいは覚えたいものだ。