ラオス事務所
福岡 幹彦
毎日美味しくいただいてます!これぞラオスの主食たち
2008年11月よりラオス事務所駐在。作業療法士として大学病院にて4年間勤務後、青年海外協力隊員としてフィリピンでリハビリテーションを普及するプロジェクトに従事。帰国後、難民を助ける会へ。(北海道出身)
記事掲載時のプロフィールです
難民を助ける会では、ラオスの首都ビエンチャンの国立リハビリテーションセンター内で、国際協力機構(JICA)と連携し、車イスの製造と配布を行っています。今回は、ラオスの食事についてご紹介します。
ラオスの食事ってどんなもの?
ラオスでは虫を食べます。蛙も食べます。リスやネズミといった小動物も食べます。内臓も血も残さず美味しくいただきます。しかしそういう珍しいものを毎日食べているわけではありません。今日は私たちが毎日食べて日々の活力としているラオスの主食を紹介します。
ラオスのご飯といえばコレ!
ラオスではご飯が主食となっていますが、日本のお米とは少し違います。ラオスの食堂で「ご飯ちょうだい」と言うと、“もち米”がでてきます。
しかもこのもち米、お皿ではなく“ティップカオ”という竹で作られた容器に入れられてでてきます。ちなみにこのティップカオはお弁当箱としても使われます。日本で自分のお茶碗が決まっている家庭があるように、ラオスでも多くの人が自宅で自分専用のマイ・ティップカオを持っています。モチロン私も。
ご飯の食べ方ですが普通は手で食べます。容器から一口サイズにちぎって取り出し、指先でニギニギします。ある程度固まったところで、おかずと一緒につまんで口まで運びます。手でご飯を握り、おかずを合わせて一緒に食べる。この食べ方、どことなく日本のお寿司を連想させませんか?周囲からあまり共感は得られませんが、私はお寿司だと信じています。腹持ちのよいもち米は肉体労働が多いラオスにぴったりの主食です。
歴史を感じる、ラオス風サンドイッチ
ラオスでは日常的にパンも食べます。ラオスでパンと言えば圧倒的にフランスパン。フランスの元植民地だったラオス。こんなところでも歴史の重みを感じることができます。
パンは道端のパン屋台で簡単に購入できます。そしてそこで作ってくれるのがラオス風サンドイッチ。フランスパンに豪快に切れ目をいれて、ハム、野菜、香草、辛味ソースなどをいれていきます。出来上がると使用済みのコピー用紙に包んで袋に入れてくれます。日本で食べるサンドイッチにはない、香草と辛味の独特の風味がクセになります。包み紙に衛生的な問題があるのは否めませんが、紙の再利用というエコの息吹を感じる瞬間でもあります。
これらの食事に支えられながら、私たちは障害者が少しでも社会で生活しやすくなるように、毎日、車いすを作っています。