駐在員・事務局員日記

タジキスタンの料理を知ろう

2013年04月03日  タジキスタン
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執筆者

タジキスタン事務所駐在
石井 清志

2012年12月よりタジキスタン事務所駐在。作業療法士として病院に勤務した後、青年海外協力隊でパキスタンに赴任。帰国後、病院に勤務しながら大学院で障害者支援を学ぶ。団体職員などを経てAARへ。「自分の専門性を活かしながら、現地の人に信頼される事業を続けていきたい」。一児の父。宮崎県出身

記事掲載時のプロフィールです

皆さんは、タジキスタンと聞くと何を思い浮かべますか?日本ではあまり馴染みのない国ですが、中央アジアの大自然に囲まれた、標高の高い山岳国です。東部にはパミール高原と呼ばれる6000~7000メートル級の山々が連なり、アフガニスタンとの国境にはアム川が流れ、水資源が豊富です。人々は素朴で日本人にとても好意的です。
今回は、タジキスタンで活動する唯一の日本のNGOであるAARの駐在員・石井清志が、タジキスタンのおいしい料理についてご紹介します。

お祝いごとに食べる、タジキスタン風お赤飯

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オッシュを手で食べる現地スタッフのニギナ。パンをちぎって一緒に食べます

タジキスタンの首都ドゥシャンベに赴任して約4ヵ月が経ち、少しずつこちらの暮らしにも慣れてきました。タジキスタンの人々は客人へのおもてなしの心に富み、家に招かれて食事をご馳走になることもよくあります。床に布を敷き、食べきれないほどたくさんの料理を出してくれます。

私のお薦めのタジキスタン料理は、オッシュとショルボという料理です。オッシュはプロフともいわれる炊き込みご飯で、大量のニンジンが入っているのが特徴です。お米がオレンジ色になるまでニンジンと一緒に炊き込みます。日本の「お赤飯」のようにお祝いごとがあると各家庭で作ります。

ショルボはポトフのようなスープです。ジャガイモ、ニンジン、羊の肉をいれて煮込んで塩で味付けしたシンプルなものが多く、一般的な家庭料理として親しまれています。羊の肉を食べ慣れない日本人には臭いがきつく感じますが、味は美味しいです。

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オッシュは大きな鍋でご飯と具を炊き込んで作ります

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ショルボには、ロシア料理のボルシチのようにクリームをかけることもあります

「油」もしたたる良い男?

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タジキスタンのパンは丸型で歯ごたえがあるのが特徴です(パンにかぶりつく石井清志)

AARが支援する障害者のための職業訓練校の調理コースでも、タジキスタンの伝統的な料理を作っています。ミートパイのようなサモサ、餃子のようなマントゥも美味しいです。そして、料理に必ずつくのがナンのような釜焼きパンです。インド料理に出てくるような細長く柔らかいものではなく、丸型で歯ごたえがあります。大きさや味もさまざまで、かなり塩が効いています。

料理はどれも油をたっぷり使ってあり、油が多ければ多いほど、豪華な料理と思われています。高カロリーですが美味しいですよ。皆さんも機会があればぜひ味わってみてください。

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サモサは三角型のミートパイ。中には羊のひき肉が入っています。サクッとこんがり。美味しいです

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マントゥは餃子のような皮に羊のひき肉と野菜を入れて蒸したものです

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ラグマンは小麦でこねて茹でた手延べ麺。トマトベースの野菜スープで食べます。日本のうどんに似ています。家庭でよく作られています

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タジキスタンのサラダ。外側はざくろ、中にはジャガイモ、たまねぎ、きゅうりなどの野菜をマヨネーズとヨーグルトで和えたものが入っています。タジキスタンの人々は、マヨネーズやヨーグルトが大好きです

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AARの支援する障害者のための職業訓練校の生徒の皆さんが、東日本大震災から2年経つのを機にメッセージをくれました。「日本を、東北を、応援しています!」(メッセージを持った中央の女性の左横が石井清志)

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