東京事務局
柿澤 福郎
インコも走る? 谷川真理駅伝大会
2013年5月より東京事務局でアフガニスタン事業を担当。中学時代に旧ユーゴ紛争をテレビで見たのをきっかけに、大学院で世界各地の紛争問題について学ぶ。趣味はハイキング。
記事掲載時のプロフィールです
地雷廃絶を願うチャリティ大会として毎年行われている「谷川真理駅伝大会」。4人一組でチームを結成し、一人5キロを走ってタスキをつなぎます。谷川さんはAARの理事・地雷廃絶キャンペーン大使であり、大会の参加費や当日のチャリティオークションからAARの地雷対策活動のためにご寄付をいただいています。今年初出場の柿澤は無事完走できたのか? そしてインコの謎とは?
2013年5月26日の日曜日、第9回谷川真理駅伝大会に出場しました。例年は男女混成チームで参加しているAARですが、今年は男女別にチームを編成し、記録を狙っていく布陣となりました。当日、会場の荒川河川敷に着くと、見渡す限りの土手を埋め尽くすように色とりどりのランナーや応援団がいて、その異様な熱気を前に、レースが始まる前から雰囲気に呑まれてしまいそうでした。
心の準備をする間もなく、午前9時半に男子の部がスタートしました。AARチーム第1走者の中尾雄は、スタート直後の大渋滞でタイムロスをしながらも後半で挽回しました。走り終わった後「とにかく苦しかった」と話していた中尾でしたが、全体の真ん中くらいの好順位で第2走者の山口明彦(AAR監事)にタスキをつなぎました。山口はマラソンが趣味で数多くの大会に出場している本格的な市民ランナー。危なげない走りで第3走者の杉澤芳隆につなぎました。杉澤も毎週末は趣味で走っているランナーです。実力のあるこの2人がともに安定感のある走りでレース中盤を支え、いよいよ最終走者の自分にタスキがまわってきました。
孤独なランナーが行く!
大会のコースは、スタート・ゴール地点となる陸上競技場を真ん中にして、前半と後半とに分かれています(競技場→前半折り返し→競技場→後半折り返し→競技場)。タスキを受けて勢いよくスタートを切った私は順調に前半を終えて競技場に戻ってきました。あと半分だ、と意気込んで後半に乗り出したのですが、今度はいつまでたっても折り返し地点が見えてきません。実は前半と後半の距離は半分ずつではなく、後半の方が長くなっているのでした。ひょっとしたらこのまま果てしない道のりを永遠に走り続けなければならないのではないか、と先の見えない絶望に襲われ、どんどん走る気力が奪われていきます。
さらに、競技場から離れるほど応援客がまばらになっていきます。声援の多い競技場周辺ではかっこいいところを見せようとがんばった私ですが、応援がなくなって一人になるとどうしても元気がでません。へろへろになった私はウサギや河童の格好をした仮装ランナーたちに次々と抜かれ順位を落としました。
なんとかゴールしたときの私の気分は、右の写真から察してください。チームとしては、771チーム中352位とまずまずの成績でした。この後スタートした女子チームも無事完走しました。
ふがいない走りとなってしまいましたが、応援から受ける力を文字通り体感した1日でした。次回はもっといい記録を狙います。アフガニスタン担当として、当地の民族衣装、シャルワル・カミーズを着て走るつもりですので、来年会場でお会いしましょう!
おまけ:走るインコ。
インコを指に乗せて走っているランナーがいました。これはパフォーマンスではなく、どうやらコース上で迷子のインコを保護したというのが実情のようです。「インコの落し物があります」という場内アナウンスが流れていました。
谷川真理ハーフマラソン大会のお知らせ同じく地雷廃絶のチャリティ大会として谷川さんが続けているハーフマラソン大会。来年で15回目となります。ふるってご参加ください。2014年1月12日(日)、荒川河川敷で開催です。毎年人気の大会ですのでお申し込みはお早目に! 詳細・お申し込みは以下からどうぞ。 |