AARを支えるボランティアの皆さんをご紹介-Part1
AAR Japan[難民を助ける会]が設立した1979年当初は、有給職員はおらず、すべての業務をボランティアの方々が担っていました。以来、40年以上AARの活動を支えるボランティアの皆さん。長く続けている方から最近ボランティアをはじめた方まで、3名の方をインタビューしました。
中島郁子さん
「ボランティアに来たみんなが、今日は楽しかったな、良かったな、と思える雰囲気を作れるように心がけているの」と話すのは、毎週金曜日にボランティアにいらっしゃる中島郁子さん。
1990年代に、新聞でAARがボランティアを募集していることを知り、それから20年以上にわたり、私たち職員の手が足りないところを、そっとサポートしてくださいます。
例えば、バレンタインシーズンは、チャリティチョコレートの発送で大忙し。全国から届く注文に応じて、一つひとつリボンをつけて梱包したり、丁寧に、さらに手際よくに準備してくださいます。
中島さんの真心は、お手洗いの場にも。「少しでもみなさんが気持ちよく過ごせるように」と、季節を感じさせるきれいな花を、毎週のように飾ってくださっています。
「たくさんの人に会って、いろんな話をすると、自分の価値観が変わったり、広がったりするでしょ。それが楽しくて。人が好きなのよね」と笑顔で話す中島さん。幅広い年代の方々と交友関係をお持ちで、充実した日々を送られているそうです。
小柳 澄枝さん
「ボランティアと言ってもその緻密さ、正確さ、徹底した確認作業に驚きました」と話すのは小柳澄枝さん。
AARでは、例えば、"東北被災者のために""難民支援のために"と、ご寄付いただいた方のご関心にあわせた活動報告の記事を入れるなど、一人ひとりの支援者の方々の想いに応えられるように願いを込めて、お礼状などをお送りしています。それを、1通1通、ボランティアの皆さんが発送作業のときに、住所の間違いがないかなどを入念にチェックしています。ご寄付を多くいただく時期には、ものものしい雰囲気さえ漂うほどです。「実は内職のような作業は苦手だったんです。でも、こうした徹底した作業の積み重ねが、AARへの信頼に結びついているんですよね。決して気が抜けません」。
子育てが一段落した頃、テレビ番組でレバノンへ避難しなければならなくなった少女の話を見たという小柳さん。過酷な状況の中でも、その少女の笑顔が輝いていたことに衝撃を受けたと言います。
「何か自分にできないか」との一心で、インターネットで検索したことがボランティアを始めたきっかけでした。
「ボランティアのとき、一時帰国した駐在員の方から活動報告を聞けるのが楽しみなんです。例えば、障がい者支援1つとっても課題は千差万別であること、事業地の課題解決に向けて試行錯誤を繰り返すことなど、駐在員から話を直接聞けることは、大きな醍醐味です」。
ボランティアを始めてから約2年が経つ小柳さん。すっかりメンバーとも打ち解け、今日も笑顔が輝いています。
佐々木千佳子さん
「"困っている人たちのために何かしたい"という気持ちはあっても、支援の現場にはなかなか行けません。ですが、ボランティアとして携わることで少しでも協力できているかな」と話すのは、佐々木千佳子さん。以前から国際協力に関心があり、募金をしたり、チャリティ商品を購入をされていたそうです。子育てが落ち着いた2010年頃、「社会とつながりたい」との思いから、ボランティアを始めました。ですが、その前から、AARのチャリテイグッズや絵本を購入くださっていたり、お子さんが小学生の頃に読んだ本がAAR会長 柳瀬房子の著作『人間が地雷を捨てる日』(大日本図書)だったことなど、後からAARとの縁の多さに気付いたそうです。
約9年間活動を続けるなかで、「東日本大震災当時のことが特に心に残っている」と話されます。事務所で支援物資の数を確認して東北への配送準備を担うなど、緊張感あるなか、焦らず丁寧に作業することを心がけたそうです。「AARは今でも東北で活動を続けており、支援が続いていることにもやりがいを感じます」と話します。
さまざまな作業を手際よく進めたり、ほかのボランティアの皆さんが気持ちよく活動できるように気をかけてくださったりと、まわりから大きな信頼を寄せられています。
「休憩時間にみんなでわいわいお茶を飲みながら、旅行先の写真を見せてもらったり。いろいろな方の経験を聞くのも楽しい」と嬉しそうな表情で話されていました。
AARボランティアを募集しています
今回は、3名のボランティアの皆さんをご紹介しました。それぞれ、やりがいや思いを持って活動されていることが、自然と伝わってきました。
AARでのボランティアに興味を持った方、ぜひ一緒に活動しませんか?
応募方法はこちら
ボランティアの皆さん、いつもAARの活動を支えてくださり、ありがとうございます。