東京事務局
髙木 卓美
思わぬところに「落とし穴」が・・・ハイテクタウン駅伝に出場しました
2014年4月より東京事務局で福島事業を担当。大学卒業後、音楽活動、民間企業を経て大学で職員として勤務。そこでNPO/NGOやソーシャルビジネスなどを対象とした研究科を担当するうち非営利団体の仕事に関心を持ち、AARへ。「小さいことを粘り強くこつこつと積み重ねて、福島のためによい支援をしていきたい」。趣味は自転車。埼玉県出身
記事掲載時のプロフィールです
2014年10月4日土曜日、谷川真理ハイテクタウン駅伝に、AARからも2チーム8名が参加しました。この大会は、毎年春に行われる「谷川真理駅伝」の秋シリーズとして、今年初めて開催されたものです。谷川さんはAARの理事・地雷廃絶キャンペーン大使であり、大会の参加費や物品の売り上げなどから、AARの地雷対策活動のために毎年ご寄付くださっています。「マラソンは苦手」という、今回初出場のAARチーム・髙木卓美の感想レポートです。
私は2014年4月にAARに入職しました。春の谷川真理駅伝ではブース対応と応援要員として参加しましたが、そのときは走っていません。今回もできることなら走らずに、ブースで力いっぱい応援したいと思っていましたが、先輩職員からの参加要請(義務)を受け、あえなく出走となりました。私にとって、人生初のマラソン公式大会です。
出走前は気楽だったが・・・
AARからは8人が参加し、男女混合の部に2チームが参加しました。ひとりが5キロずつ、4人で合計20キロを走るレースです。ブースを出展するため、朝8時30分には会場に集合しました。出走は11時30分からなので、到着してから3時間ほどありました。ウォームアップを行いながら、合間に会場を見て回ります。
AARのブースの隣では、筋肉や関節の動きをサポートするという最新式のテーピングが試せたり、血中の鉄分を計ってくれるブースがありました。また会場では、試し履きで使われただけというジョギングシューズが1000円という安さで売られていました。さらにその売り上げの一部はAARに寄付されるということで、当会の内藤裕子と森岡広は実際に購入して、とても嬉しそうでした。
あっという間に時間が過ぎ、いよいよ本番がスタート。私は第3走者だったので、しばらくほかのランナーを観察していました。なにしろ好きで走っている人たちばかりなので、先頭集団は私が想像していたよりかなり速い!我がチームの第1走者、松本夏季も無難な走りを見せました。第2走者の本多麻純は、実は翌日から長期出張に出ることになっており、マラソン前日の夜は壮行会でお酒を飲んでいたそうで「調子が悪い」と言っていました。でもいざ走ってみると案外、余裕の走りぶりです。そして、本多が帰ってくる時間が近づくにつれ、私も緊張してきました。あわててスタート地点に並びます。
コースに潜んでいた「罠」
実は大会前、出場経験者たちに走った感想を聞いてみたところ、口を揃えて「最初の折り返しは『トラップ(罠)』で、2回目の折り返しからが本番だ」と話していました。私は皆が何を言っているのか、理解できていなかったのですが、走り終わってからわかったような気がしました。大会のコースは、スタート・ゴール地点である陸上競技場を中心に前半と後半にわかれていて、それぞれに1回目の折り返し地点と2回目の折り返し地点が設定されています。
私はスタートから勢いよく走りだし、前半を終えてペースが定まる前に「中間地点」である競技場に戻ってきました。そこで「もうあと半分だ」という錯覚に陥り、「これはいける」と思い込みました。しかし実際にはまだ半分以上の距離が残っていたのです。つまり、前半より後半の距離のほうが、500メートル長いのです。この500メートルの差が実際に走ってみると、かなりこたえます。たいしたことがなさそうに聞こえるかもしれません。でも走ってみると、本当にキツイのです。後半の2回目の折り返し地点に向かっている途中、「どうやら何かがおかしい」と気付いたときには、もう体力が残っていませんでした。
結局、何とか力を振り絞って、やっと目標としていた25分を切って完走できました。AARチームの順位は196チーム中144位と172位で振るいませ んでしたが、全員完走できたのは何よりでした。私も目標が達成できたので気分良く大会を終えることができました。今後は、今のタイムで5kmが余裕で走れるくらいになれれば、と思います。この後、チームの皆で飲んだビールが美味しかったことは言うまでもありません。終わってみれば楽しかった今回の大会。来年3月22日には、AAR主催の第2回「リレーマラソン地球」が千葉県柏の葉公園で開催されます。3時間リレーマラソンに、障害物リレーもあります。こちらもかなり楽しそうです。皆さんぜひ、挑戦してみてください!