活動ニュース

二人のエー・エー・アール(AAR)くんが産声を上げました!

2008年10月01日  ミャンマー緊急支援
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難民を助ける会では、5月2日にミャンマー(ビルマ)を襲った大型サイクロンによる被災者への支援を行っています。
サイクロン発生から4ヵ月が経過した9月からは、被災地での保健医療・栄養改善・障害者支援の活動を行っています。被災地で産まれた二人の「エー・エー・アール(AAR=難民を助ける会)」くんについて報告します。

巡回支援チームの介助で二人の「エー・エー・アール(AAR)」くんが誕生!

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9月29日午前12時15分に産まれたエー・エー・アールくん

ミャンマーサイクロン最大の被災地ラプタ地区のティンカンジー村とミッパウ村から、日本の皆さまに嬉しい報告があります。
難民を助ける会が9月から被災地に派遣している巡回支援チームの医師と助産師の介助で、9月29日午前0時15分、元気な男の子が産声をあげました!父親のキン・マウン・ウィンさん(29歳)は、「AAR Japan(難民を助ける会)の巡回支援チームの医師や助産師の方々に手伝ってもらい、母子共に無事に出産できました。言葉にならないくらいとても嬉しく、ありがたいです。」

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父親のキン・マウン・ウィンさん、母親のフラ・フラ・チョーさん、そしてエー・エー・アールくん

「だから子どもの名前をAAR(エー・エー・アール)と名付けました。日本から支援してくださっている皆さまにも、この子の顔を是非見せたいです。」
母親のフラ・フラ・チョーさん(24歳)は、 「サイクロンが来た頃は、妊娠5ヶ月でお腹も大きくなっていましたが、あまりの恐ろしさに近所の僧院まで必死になって走って逃げました。私は助かりましたが、実家の家族5人は全員今も見つかっていません。
そんな悲しみに打ちひしがれていた時に巡回支援チームがこの村に来てくださり、とてもありがたく思いました。
初めての子どもなのでとても不安でしたが、出産の時に医師や助産師の皆さんがそばにいてくれて、本当に嬉しかったです。」

妊娠5ヵ月で2時間濁流に…無事に出産できるか不安でした

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笑顔一杯のマ・キン・ウィンさんの腕の中でスヤスヤ眠るエー・エー・アール・ミッパウくん

巡回支援チームの活動は、保健医療活動に加えて、栄養改善のための米、油等の食料や肥料を配布するほか、障害者の支援も行っているので、被災者の方々から大変喜ばれています。

ティンカンジー村のエー・エー・アールくんも、ミッパウ村のエー・エ・ーアール・ミッパウくんも元気に健やかに育っています。しかし、二つの村では、90%の人々がサイクロンで生活の糧を失ったまま、困窮の生活を強いられています。もちろん、二人のエー・エー・アールくんの家族も例外ではありません。復興への道のりはまだはじまったばかりです。
皆さまのさらなるご支援をお待ちしております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
※この活動は、多くの方からのご寄付に加え、JPF(ジャパン・プラットフォーム)の助成も受けて行っています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ミャンマー事務所駐在 野際 紗綾子

2005年4月より東京事務所。アジア事業を担当。ミャンマーサイクロン被害の発生直後から、被災者支援活動を担当している。(東京都出身)

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