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ラオス人によるラオス人のための障害者支援を目指して

2009年03月05日  ラオス障がい者支援
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駐在員と現地スタッフ

駐在代表の岡山駐在員(後列右端)と作業療法士の福岡駐在員(後列中央)。難民を助ける会ラオス事務所と国立リハビリテーションセンターの職員と共に、現地で奮闘しています

ラオスは、世界で最も不発弾が残されている国で、その被害者も含め約48万人(人口の8%)が障害を負っていると言われています。難民を助ける会は、2000年から障害者の社会参加を目指し、首都ビエンチャンのラオス国立リハビリテーションセンター内にある車イス工房を支援しています。

ラオスで唯一のこの車イス工房では、ラオス国内で修理ができるよう、国内で入手可能な材料を使い、それぞれの障害に合った車イスを製造しています。工房で働くラオス人スタッフ11人のうち、5人が障害をもっています。障害者の自立を促進するため、障害をもつラオス人を積極的に雇用し、人材育成に努めています。

多くの国民は農業に従事しており、家族の一人ひとりが重要な働き手です。障害を負っても、家族の一員として働けるよう、舗装されていない道や山岳地域などでも使用できる車イスの開発も目指しています。

これまでに2,000台以上の車イス及び手こぎ三輪車(※)を提供してきました。ラオス人によるラオス人のための障害者支援を目指して、難民を助ける会はこれからも車イス工房の支援を行っていきます。

※手を使って漕ぐ三輪の車イス。小さな力で長距離移動でき、通勤に使用する人が多い

「車イスを使って、外へ遊びに行きたい!」

車イスを受け取ったヌゥム君

車イスを受け取る日、美容師であるお母さんは、はりきってヌゥム君の髪をモヒカン刈りにして待っていました。二人とも本当に嬉しそう

ヌゥム君は生後9ヶ月の頃に両足が不随となり、それからリハビリテーションを続けてきました。過去に提供された装具を足に付けると、立つことはできるものの、歩行はまだ困難な状態でした。これまでは家で過ごす時間が多かったようです。車イスを渡すと、「この車イスを使ってもっと外へ遊びに行きたい」とのこと。また、お母さんは「近い将来、他の子どもたちと一緒に幼稚園、小学校へ行かせてやりたい」と話していました。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ラオス事務所 岡山 典靖

2004年6月よりラオス駐在。大学卒業後、青年海外協力隊としてバングラデシュへ。その後水産庁の外郭団体で水産分野でのODA事業を担当。その後農村開発NGOの駐在員としてネパールで5年勤務後、難民を助ける会へ。趣味は魚釣り。

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