タジキスタンの障害者支援 地域住民の健康を応援しています
旧ソビエト連邦の一部であったタジキスタンは、1991年の独立後、6年にわたる内戦で大きく疲弊しました。難民を助ける会は、なかでも経済的に貧しい東部山岳地域にあるラシュト渓谷を中心に2003年から活動しています。現在は、障害者自助組織と協力した養蜂事業と、ラシュト郡の中央病院と協力した医療事業を実施しています。
養蜂事業では、2つの障害者団体の能力強化、蜂蜜配布による障害者家庭の栄養改善を目的に活動に取り組みました。また、障害者10名に養蜂資機材を貸し出し、養蜂家としての自立を支援。社会参加、経済的自立への機会を提供しています。
医療事業では、地域の医療改善を目的とし、地域の核となる中央病院に超音波装置類や手術器具などの医療機材を提供。また、地域の学校や診療所にて、地域の医療スタッフと協同し、日常の病気に対する対処法等を説明する医療キャンペーンを実施しました。この医療事業が、地域住民の健康を改善してくれるものだと信じています。まだまだ、国からの施策が少ない障害者支援。今後も地域の人を主体にした活動を全面的にサポートしていきます。
健康について知ろう!医療キャンペーンタジキスタン事務所駐在 角谷 亮 医療についての知識を得る機会が少ない地域に住む方々のために、日常でできる病気予防やバランスの取れた食事方法、妊娠中の注意事項などについて学んでもらうためのキャンペーンを実施しました。 まず、中央病院が各地区病院関係者のトレーニングを行い、その後は、各地区の病院関係者による地域住民向けのトレーニングが行われました。健康な生活を送るための知識を、多くの人々に届けることができました。 |
この事業は、多くの方からのご寄付に加え、日本NGO連携無償資金協力(外務省)の助成も受けて行っています。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
タジキスタン事務所 角谷 亮
2007年11月よりタジキスタンおよびアフガニスタン・タロカン事務所に駐在。大学では英米語学を専攻。卒業後、派遣員として在ナイジェリア日本国大使館他に2年半勤務後、難民を助ける会へ。趣味は野球。(兵庫県出身)