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フィリピン台風緊急支援速報・第4弾 障害者支援施設の利用者に緊急支援物資を配布

2009年10月10日  フィリピン緊急支援
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10月9日(金)、被害の大きかったリサール州カインタの障害者支援施設「タハナン・ワラン・ハグダナン(Tahanang Walang Hagdanan, Inc)(以下、TWHI)」の利用者や職員(7割が障害者)の375世帯に、砂糖など食料を含む生活物資のセットを配布しました。また、マットレスがないと寝ることのできない障害者のために、50枚のマットレスを届けました。

生活物資を手渡す東京事務局の大西

一人ひとりに砂糖や消毒用のアルコール、蚊避けスプレー、歯ブラシなどが入ったパッケージを手渡します

生活物資を手渡す東京事務局の広谷

(写真左は東京事務局の広谷)

障害者支援施設の外観

「タハナン・ワラン・ハグダナン(Tahanang Walang Hagdanan, Inc)」の外観。120名の障害者が施設内に暮らしています。

物資をバケツリレー方式で運ぶ

物資をトラックから下ろして、配布を行うホールにバケツリレーのように運びます。施設のスタッフや関係者がボランティアで手伝ってくれました。

マットレスをトラックから降ろす

マットレスが届きました。すぐに薄くなるようなものでは障害者の体の負担を増しかねないので、品質は十分に確認しています。

マットレスを受け取って喜ぶメリー・タピルさん

マットレスを受け取って喜ぶメリー・タピルさん(49歳)。「これで今夜からよく眠れます。」

寮に住んでいる学生のセンディ・アスサノさん

寮に住んでいる学生のセンディ・アスサノさん(19歳)「台風のときは水が急に寮の中に入ってきて怖かった。24時間もぬれたままだったんです。」

TWHIの皆さんと

TWHIの皆さんと(前列中央から所長のジョイ・ガルシア氏、東京事務局の広谷、大西)

(2009年10月9日、大西・広谷撮影)

タハナン・ワラン・ハグダナン(TWHI)は、障害者のリハビリテーションや車イス・義肢装具の製造、学校の机や玩具などの製作などを通した自立促進、またCBR(地域社会に根ざしたリハビリテーション)などに包括的に取り組んでいます。

この施設は台風16号により1メートルの高さまで浸水。施設内に住んでいた障害者の方々は2階に逃げて助かったそうですが、寮や家族部屋も水びたしとなり、TWHI内で生活する障害者120名ほどは、これまで生乾きのマットレスまたは段ボールの上に寝ていました。工房の資材や設備等は水をかぶり、一部が使えなくなってしまいました。

難民を助ける会では、特に支援の届きにくい障害者などを中心に、今後も支援を行ってまいります。まだまだ被災地への支援は足りていません。どうか引き続きご協力をお願いいたします。

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