フィリピン台風緊急支援報告・第5弾 被災者の声 配布物資「障害者向けのマットレスをありがとう」
難民を助ける会では、10月9日(金)、被害の大きかったリサール州カインタの障害者支援施設「タハナン・ワラン・ハグダナン(Tahanang Walang Hagdanan, Inc)(以下、TWHI)」の職員(7割が障害者)など375世帯に、砂糖など食料を含む生活物資のセットを配布。また、マットレスがないと寝ることのできない障害者のために、厚さ3インチのマットレスを50枚届けました。
先に現地入りしていた大西と広谷に代わり、10月11日(日)には東京事務局の五十嵐豪が、14日(水)にはタジキスタン駐在員の角谷亮がそれぞれ現地入り。10月15日(木)には、ジャパン・プラットフォームの助成により車イス利用者へマットレス100枚を配布しました。
受け取った障害者の方々へインタビューも行いました。TWHI施設内に居住されている3名、および施設外に居住されている3名の計6名の方からお話を伺うことができました。
支援物資についてお話を伺った6名の皆さん全員に最も好評だったのが、マットレス。これまで、ほかの企業などからもマットレスの寄付はありましたが、薄すぎるものが多かったそうです。十分な厚さがないと障害による痛みに耐えることができないため、難民を助ける会が配布した3インチ(約7.5センチメートル)のマットレスはとても喜ばれました。
食料の中では、調味料の必要性を訴えていました。生活必需品においては、特に難民を助ける会が配布した消毒液や虫よけスプレーなど、洪水後の疫病予防に寄与するものが役に立つと好評でした。今後、必要性が高いものとして、風邪薬や下痢止めなどの常備薬、調理器具や食器などの台所用品、衣類等が挙げられました。
インタビューに応じてくれた障害者は、TWHI内にある工房で働いていますが、今回の水害により工房の機械・機材は損害を受け、ほとんどの操業が停止状態にあります。一日も早く仕事が再開できるよう、引き続き支援を行って参ります。皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。