スマトラ島沖大地震緊急支援速報...第4弾 「地震で祖母が怪我、一家もバラバラに」(被災者の声)
難民を助ける会は、インドネシア・スマトラ島沖地震被災者支援のためスタッフ2名を被災地に派遣。10月7日(水)から特に被害の大きい西スマトラ州パダンにて、食糧と生活物資を配布、11月9日にはジャパン・プラットフォームの助成により、パダン市内の障害児学校約34校の生徒約1,500人全員に対し、1人1日当たり1kgの米を緊急支援物資として毎日継続して12月半ばまで配布しています。今回は、配布先の家庭でお話を伺いました。
地震で祖母が亡くなり、家族とも離れ離れに…(ファディラくん、13歳)
被災者の一人、ファディラ・ファジルくんは13歳。祖母、両親と5人のきょうだいと一緒に暮らしていましたが、地震で家が全壊。大好きだった祖母も亡くなりました。
現在は、両親とファディラくんはテントで生活し、ファディラくんのきょうだいたちは祖母の故郷の親戚を頼って移り住み、家族が離れ離れになっています。
ファディラくんは知的障害があるため、一人では学校に通うことができません。両親も日々の生活を送るだけで精一杯のため、地震の後はファディラくんを学校に通わせることができません。
そのため、難民を助ける会のスタッフが直接、彼の家にお米を届けにいきました。
一日もはやく家族が元どおり一緒に暮らし、ファディラくんが学校に戻れることを祈っています。
「大好きなおばあちゃんが怪我しちゃった」…(リオンくん、12歳)
リオン・ラハマッドくん(12歳・知的障害児)は、両親、祖母、兄とともに半壊した家に暮らしています。
地震により家の壁が崩れて足に怪我を負った祖母は、以来、杖を使う生活を余儀なくされています。
リオンくんの家はとても貧しく、家を建て替えたりどこかへ引っ越す余裕もありません。
父親はお菓子の行商で生計を立てていますが、地震の後は収入を得ることも難しく、今後の一家の生活が案じられます。そんな中、難民を助ける会が届けたお米はとても喜ばれました。
「地震二日後に妹が生まれたよ!」…(レザバドリヤちゃん、12歳)
レザバドリヤちゃん(12歳・知的障害児)は両親と祖母の4人家族。けれども地震発生から2日後に、妹が誕生しました。
親戚や近所の人たちが亡くなったり怪我をしたりする中で、新しい生命の誕生は、家族につかの間の笑顔を運んでくれました。
(2009年11月9日、川畑嘉文撮影)
まだまだ被災地への支援は足りていません。どうか引き続きご協力をお願いいたします。