スマトラ島沖大地震緊急支援速報...第7弾 被災者の声 「家が倒壊、食糧も乏しく、日本の支援は大助かりです」
難民を助ける会は、インドネシア・スマトラ島沖地震被災者支援のためスタッフ2名を被災地に派遣。10月7日(水)から特に被害の大きかった西スマトラ州パダンにて、食糧と生活物資を配布、11月9日からはジャパン・プラットフォームの助成を受け、パダン市内の障害児学校約34校の生徒約1,500人全員に対し、1人1日当たり1kgの米を緊急支援物資として毎日継続して12月半ばまで配布しています。一方で12月からは、家屋に甚大な被害が出た2つの集落のシェルター(避難所)支援を開始しています。
今回は、11月25日(水)に住友財団の助成により緊急支援物資を配布した、パダンパリアマン県クランジヒリル郡パインガン村の4つの集落で、被災者の方々にお話を伺いました。
「食べるものがほとんどない中、お米の支援は貴重でした」クンドゥールさん(52歳)
被災地パインガン村に住むクンドゥールさん(52歳)は、地震発生時、クンドゥールさんは家の中で子どもたちに食事を与えていました。家族は無事でしたが、自宅は半壊。ほとんどの壁が失われ、現在はビニールシートで覆いをしています。同じく自宅が全壊し、避難してきた姉家族とともに、9人で身を寄せ合って暮らしています。
わずかばかりの食糧と、他欧米団体から配布されたプラスチックシート1枚のほかは、支援が全く届かない状態の中、今回の難民を助ける会の支援は本当に嬉しかったそうです。「支援物資はすべて役立ちましたが、中でもお米、油、砂糖は本当に貴重でありがたかったです」と、感謝の言葉をいただきました。
今、クンドゥールさんは親戚らからお金を借りて、セメントやブロックを買い、自分の力で、少しずつ家の修理を始めています。
家が全壊し、日々の生活にも事欠く日々…マリヤニさん(52歳)
マリヤニさん(52歳)の自宅は地震で全壊し、壁さえも残っていない状態でした。
現在は全壊した自宅の裏に小屋を建て生活していますが、3メートルx2メートルほどの仮住まいは、家族8人が生活するには苛酷な環境です。支援が届かないマリヤニさん、緊急物資の配布を心から喜んでくれました。
「テント暮らしなので、難民を助ける会からもらった蚊帳が大活躍です」…マナさん(47歳)
マナさん(47歳)は、地震発生時自宅で料理をしていました。
自宅は何とか形をとどめているものの、あちこちに亀裂が入り、倒壊の恐れがあるので、夜は自宅横に作ったテント(掘っ立て小屋)で寝ています。隙間だらけのテントでは当会が配布した蚊帳が欠かせません。
自宅の横では、ご主人が家の修復を始めました。自分でお金を集め、材料を調達。作り方は、小さい頃から大人の仕事を見ていたので知っています。こつこつと、家族のために作ります。
まだまだ被災地への支援は足りていません。どうか引き続きご協力をお願いいたします。