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ハイチ大地震速報・第13弾 結核療養所と孤児院で支援物資を配布しました

2010年04月26日  ハイチ緊急支援
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シスター・エブリン・モリネイさんと事務局の松本

レオガン国立結核療養所責任者のシスターエブリン・モリネイさんに支援物資を手渡す事務局の松本理恵(右)(2010年4月22日撮影)

難民を助ける会は、1月12日に発生したハイチ大地震による被災者支援のため、緊急支援チームをハイチに派遣。ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて、支援物資の配布を続けています。

4月22日(木)、ハイチの首都ポルトープランス郊外にあるレオガン国立結核療養所において、入院患者と職員177名を対象に食料や石けん、バケツなどの生活物資のセットを配布しました。また、隣接するレオガンハンセン病病院でも職員30人に、食料と生活物資のセットと防水シートを配布しました。

病棟は跡形もなく…結核療養所にて

療養所は、日本人医師でシスターの須藤昭子さん(82歳、クリスト・ロア宣教修道女会)が1976年から結核治療に取り組んできた施設です。大地震で入院病棟がほぼ全壊し、患者も職員もテントで生活しています。

ハンセン病病院の方は倒壊は免れたものの使用することはできず、職員はテント生活です。食料など必需品の支援も不足しており、難民を助ける会の配布は大変喜ばれました。

病棟の跡を指すシスター

「ここに病棟が建っていました。」全壊した療養所入院患者病棟の跡(2010年4月22日松本撮影)

仮住まいのテント

テントの中ではとても暑くて寝られません(2010年4月22日松本撮影)

「地震が恐くて屋内では寝られないよ」

OECDビンセントのスタッフと

OECBビンセントには、2月下旬に生まれた赤ちゃんも(右は松本理恵)(2010年4月22日撮影)

4月20日と21日には、ポルトープランス市内の2つの現地団体が運営する孤児院で、生活物資を合計429パッケージと、防水シート合計450枚を配布しました。

現地団体OECBビンセント運営の2施設は、建物の被害はひび割れ程度ですが、地震の恐ろしい記憶により建物内で眠れない多くの子どもたちが屋外で寝ています。

「かけがえのない支援をありがとう」

配布した水筒とタオルに喜ぶ子ども

子どもたちは配布した水筒とタオルに大喜びです。(ウィングスオブホープにて)(2010年4月21日松本撮影)

もうひとつの現地団体、ウィングスオブホープが運営する3施設はほぼ全壊し、仮の借家で運営していますが、再建のめどは立っていません。ボランティアスタッフは、「地震後に私たちの施設に本格的な支援があったのは難民を助ける会が初めてで、かけがえのないものです。日本の皆さん、本当にありがとう」と、心からの感謝を伝えてくれました。

ウィングスオブホープでは、元ストリートチルドレンの孤児の支援も行っています。学校に通っている彼らのために、株式会社イングラム株式会社の紹介で、京都大和、株式会社小澤繁蔵商店より寄贈された水筒などの物資もあわせて配布しました。

難民を助ける会では、引き続きハイチの被災者の中でも特に支援の行き届きにくい障害者の方々などを中心に、活動を行ってまいります。

障害者施設の責任者ジャッキーと

元ストリートチルドレンで孤児のジャッキーも、今は障害児施設の責任者として大活躍しています。(ウィングスオブホープにて。右は松本理恵)(2010年4月21日撮影)

孤児とボランティアスタッフで集合写真

日本からの支援に喜ぶ孤児とボランティアスタッフたち(2010年4月22日撮影)

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