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子どもたちの健康を守ります! ハイチで巡回診療がスタート

2010年09月29日  ハイチ緊急支援
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巡回診療で養護施設の子どもたちを診察

診療を待つ子どもたち

きちんと並んで診療の順番を待ちます。太陽に負けないまぶしい笑顔です!

難民を助ける会が今年1月に起こった大地震の緊急・復興支援を行っているハイチで、養護施設の子どもたちを診療する、巡回診療の活動が始まりました。
地震の起こる前から、医療システムが十分整っていなかったハイチ。中でも親を亡くした子どもたちや障害者などへの医療サービスは遅れており、地震によってさらに行き届かなくなっていました。
そこで難民を助ける会は現地の団体と協力し、首都ポルトープランスにある22の養護施設を順番に回って子どもたちを診察する、巡回診療の活動を始めています。

遠い病院。「診療チームがきてくれてうれしい!」

まずは体重や体温、血圧を測定

僕の体重は何キロ?

施設を回るのは、ハイチ人の3人の医師と3人の看護師からなる診療チーム。9月22日に第1回目の診療に訪れたのは、「前途有望な子どもたち基金」という養護施設です。ここでは87人の子どもたちが診療を受けることができました。

第2回目となる24日には、「小さいイエス」という養護施設で35人の子どもたちを診療しました。ここは、1月の地震で親をなくしたり、養育できなくなった親から預けられた子どもたちを世話するために作られた施設です。体温と体重、血圧を計ったあと、医師が診察をします。
これまで健康診断なども十分に受けたことのない子どもたち。体調が悪い子だけでなく、全員がしっかり診てもらいました。

養護施設の責任者であるオズノルドさんは、「病院は遠くて交通手段がないし、行っても待ち時間が恐ろしく長くてなかなか診察までたどりつけません。巡回診療チームがきてくれるのはとてもうれしい」と話してくれました。

この後も順番に各養護施設を回り、子どもたちの健康をサポートします。

★この活動は皆さまからの温かいご寄付に加え、ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成を活用して実施しています。

6人の医師と看護師によるチームで診察

「熱はないかな?」診療を受ける子どもたち

みんなで「はい、チーズ」

「小さいイエス」の子どもたちと、診療チームのスタッフ。前列左は難民を助ける会の名取郁子

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 名取 郁子

2006年よりアンゴラ駐在員として地雷対策事業を担当、2008年1月からはスーダン南部に赴任し、井戸の掘削や保健衛生などの事業を担当。2010年4月より東京事務局で海外事業事業部長を務める。

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