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12月1日は「世界エイズデー」自発的に検査を受けてほしい~15歳の思い~

2010年12月01日  ザンビア感染症対策
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校舎の前でダンスを踊る子どもたち

昨年のエイズデーイベントの様子。小さな子どもたちも参加し、歌とダンスを使ってHIV/エイズ問題を訴えました

難民を助ける会がHIV/エイズ対策を行うチパパ地域では、昨年からエイズデーイベントが開催されています。私たちが活動を後押しするルカマンタノ校のエイズ対策クラブも、このイベントに参加し、HIV/エイズの問題を抱える人々をテーマにした寸劇や詩の朗読をします。

9年生のチャンダ・ムワラさん(15歳)は、「自分の国に深刻な影響を与えているHIV/エイズについてもっと勉強して、自分でも何かできるようになりたい」という思いから、4年前にエイズ対策クラブに入りました。難民を助ける会のトレーニングに参加し、人前で話すことに自信を持てるようになり、今ではクラブのミーティングで司会進行を務めることもあります。

インタビューに答えるチャンダムさん

イベントに向けての熱意を語るチャンダ・ムワラさん(右)

「12月1日のイベントを通じて多くの人々にHIV/エイズの問題を知って欲しい。まずは自分が感染しているかどうかを知ることが大切。HIV検査を自発的に受けるように勧めたい」と話してくれました。

HIV/エイズ問題が深刻なザンビアですが、多くの若者が地道な取り組みを続けています。そんな若者の力に大いに期待しています。

世界エイズデーとは?
WHO(世界保健機関)が、1988年にエイズ蔓延防止とエイズ患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を「世界エイズデー」と定め、エイズに関する啓発活動の提唱を始めました。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

ザンビア・ルサカ事務所 山井 美香

2009年11月よりザンビア・ルサカ事務所駐在。大学を卒業後、航空会社に勤務。その後米国の大学院で公衆衛生学を勉強し、難民を助ける会へ。(兵庫県出身)

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