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スリランカ洪水緊急支援第6弾:支援物資が準備できました

2011年02月02日  スリランカ緊急支援
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洪水被災者への支援活動が進むスリランカ。現地で準備を進める五十嵐豪の報告です。

必要なものを、できるだけ多く集める

店頭でお米を選ぶ五十嵐豪

五十嵐豪(右端)が協力団体スタッフ(その隣)と相談しながら、適切なお米を選びます(1月28日撮影)

限られた予算の中で、必要とされているものをできるだけ多く、しかも素早く集める。緊急支援活動での物資調達では、このことが求められます。

まずは、何が必要とされているのかを調査します。スリランカの人々は日本人同様にお米を主食としています。今回の洪水では田畑の被害が大きかったので、穀物は重要な支援物資です。でも、お米だけを提供したとしても、調理器具がなければ食べられないかもしれません。また、洪水によって井戸が壊れたり、水が汚れてしまったりしているため、飲み水も不可欠です。毎日生活していくには、食材だけでなく生活用品も必要です。

トラックから物資を運ぶ五十嵐豪

お店から届いた物資をいったん拠点に集めます。荷物を運びこむ五十嵐豪(1月29日撮影)

さらに、被害にあった人たちの生活習慣を知らなければ、適切な物資調達はできません。現地で現在の状況やスリランカの人々の生活習慣を入念に聞き取り調査することが重要です。例えばお米。スリランカでは十数種類のお米が売られています。どのお米が被災者に喜ばれるか、外国人である私たちにはなかなかわかりません。そこで現地にいる協力団体のスタッフに同行してもらって、最適なお米を選びます。その他の物資も、多くの店をまわって価格や品質を比較し、必要な品を適正な価格で調達していきました。2004年のスマトラ島沖地震(インド洋大津波)の際に、スリランカの被災者を支援した経験も、今回の物資の選択に役立ちました。

今回配付する物資の一覧

今回配付する支援物資です(1月30日撮影)

今回支援する物資は1家族分として、米10キロ、豆1キロ、飲料水20L、油1L、紅茶の葉500g、砂糖1キロ、スパイス500g、お皿、コップ、料理用コンロ、料理用お玉、石けん、タオル、女性用生理用品、バケツの15品目になりました。

物資調達はスリランカの最大都市コロンボで行いました。被災地に近い場所で調達した方が輸送には便利かもしれませんが、今回の被災地は都心から遠く離れたエリアに多く、必要な品が、適正な価格で買えるかどうかわからないためです。

支援物資をトラックに積み込み、被災者の元へ

トラックに支援物資を積み込むようす

トラックに物資を積み込み、被災地へ向かう準備です。右は作業を手伝う事務局の小林通孝(1月30日撮影)

第1回目の支援物資配付は、約200世帯を対象として被害の大きな東部州バッティカロア県で行います。米だけで2トン、水だけで4トンにもなる量です。各店舗から仕入れた物資をまずは一箇所に集め、それから大型トラックへと積み込みます。作業は1月30日の夜中近くまでかかりましたが、積み終えた瞬間、手伝ってくれた現地の若手スタッフから歓喜の声が上がったのがうれしかったです。さぁ、これから最初の配付地へ向かいます。ひと眠りして、明日の朝4時に出発です。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 五十嵐 豪

難民を助ける会プログラム・コーディネーター。2009年9月より難民を助ける会海外事業担当としてカンボジア、スーダン事業を担当。フィリピン台風被災者支援(2009)、ハイチ地震被災者支援(2010)などに従事。33歳(東京都出身)

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