活動ニュース

スリランカ洪水緊急支援第10弾:「洪水は本当に怖かった」

2011年02月18日  スリランカ緊急支援
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林早苗から支援物資を受け取る被災者

待ちに待った支援物資を受け取る被災者(左は林早苗)(2月10日バッティカロア県パッティパレイ地区にて五十嵐豪撮影)

難民を助ける会では、洪水被害の大きいスリランカ東部で緊急支援活動を行っています。2月10日と11日に支援物資を配付したバッティカロア県のパッティパレイ地区とバハレイ地区は、経済的に貧しく、多くの住民が土でできた家で暮らしていました。そんな被災者の方々から、林早苗が洪水当日の様子を伺いました。

難民を助ける会からの支援に笑顔を見せる一方で、内戦や災害のショックからか、感情を表に出そうとしない被災者もいました。
難民を助ける会は、引き続き支援を行ってまいります。

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家ごと洪水で流された女性

カルナキディ・クバラリンガムさん(33歳・女性)は、洪水により家を丸ごと流されました。夫と日雇い労働をしながら子ども3人を育てていましたが、今後の生計の目途は立っていません。「洪水は本当に怖かった。日本からの支援に感謝します」と笑顔で語ってくれました。こうした被災者がここには大勢います。(2月10日バッティカロア県パッティパレイ地区にて林早苗撮影)

内戦で夫を、洪水で家を失った母と子

タンビ・ピレイ・ビリンダさん(23歳・女性)は、出産の3日後に内戦で夫が頭を撃たれ死亡。現在は女手一つで一人息子を育てています。内戦、津波に加え、今度の洪水で家が流され、度重なる過酷な状況を、ひたすら耐えしのんでいるようでした。(2月10日バッティカロア県パッティパレイ地区にて林早苗撮影)

洪水により倒壊した家に立つ家族

家が倒壊し呆然とする家族(1月6日バッティカロア県パッティパレイ地区にて撮影)

水嵩が増した道路

雨が降り続け、川と化した道を歩く人々(1月12日バッティカロア県パッティパレイ地区にて撮影)

ボートで避難したという村の女性

「水が首の高さまで来たのです。ボートでなんとか避難できました」と語る女性(2月10日バッティカロア県パッティパレイ地区にて撮影)

被災した、生後1カ月の赤ちゃんとその母親

生後1カ月の赤ちゃんと、命からがら洪水から逃れた母親(2月11日バッティカロア県バハレイ地区にて五十嵐豪撮影)

支援物資の飲料水を受け取る女性

清潔な水の不足している現地では、飲料水の配付はとても喜ばれます(2月11日バッティカロア県バハレイ地区にて五十嵐豪撮影)

支援物資を頭や肩に載せて運ぶ女性たち

難民を助ける会からの支援物資を受け取り帰路につく女性たち(2月11日バッティカロア県バハレイ地区にて林早苗撮影)

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※この活動は、皆さまからのあたたかいご寄付と、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて行っています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 林 早苗

2010年6月より東京事務局で主にミャンマー(ビルマ)事業を担当。大学卒業後、民間企業に勤務。その後、英国の大学院で人類学を学び、国際機関勤務などを経て難民を助ける会へ。2010年12月よりミャンマーサイクロン「ギリ」の緊急支援に従事。2011年1月からのスリランカ洪水支援に従事。(栃木県出身)

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