【東北関東大震災(1)】職員が仙台市内に到着、緊急支援物資を配付します
難民を助ける会では3月13日に3名からなる緊急支援チームを仙台市に派遣。14日未明に現地入りしました。以下は野際紗綾子からの報告です。
水と食料500人分を、一刻も早く被災者のもとへ
朝9時ごろに品川区の難民を助ける会事務所を出発。途中のガソリンスタンドでは、100メートルを超える車の列が並んでいました。閉鎖されているところも全体の2割ほどありました。
午後1時頃に宇都宮市内の大型ショッピングセンターに到着。2つのセンターで手分けして、被災地で最も必要とされていると言われている食料500人分を調達しました。
調達物資(一世帯当たり)は、飲料水とお茶のペットボトル500ml:8本、みかん4個、バナナ4本と菓子パックです。加えて、東京にて毛布、カイロ、下着、生理用品を調達後、ただちに被災地に送る手配を進めています。
22時半頃に福島県白河町を過ぎたあたりから、道路の状況が徐々に悪くなってきました。午前2時半、多賀城にあるホテルに向かっている途中で、仙台市宮城野区中野が深刻な
被害を受けていました。辺りを数十台の横転した車がかこみ、地面は、泥でぐちゃぐちゃ。道の奥のほうは燃えたまま。まるで、インド洋大津波の被災後の被害写真数十枚を一度に
組み合わせたかのような光景でした。海から三キロほど離れているとは思えないすさまじさで、津波の威力を物語っていたことを確認すると同時に、立ち入り禁止区などの境界線もなく、安全性に問題があると判断し、速やかにその場を立ち去りました。
あなたの支援が必要です
現在は、災害対策本部などで被害の全体状況と支援が必要とされている場所を確認し、調達した物資500人分の配付の準備を行っています。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。
緊急募金にご協力ください
被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。
郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
*通信欄に「太平洋沖地震」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 野際 紗綾子
2005年4月より東京事務局で主にミャンマー(ビルマ)等アジア事業を担当。2008年ミャンマーサイクロン、2009年スマトラ沖大地震、2010年パキスタン洪水等多数の緊急支援活動に従事。(東京都出身)