東北関東大震災(22):3月27日 陸前高田市で支援物資を配付しました
3月27日は、岩手県陸前高田市の2ヵ所の障害者施設で支援物資を配付しました。
小規模避難所に身を寄せる障害のある方たち
陸前高田市は、4カ所あった障害者施設のうち2カ所が津波で大きな被害を受けました。27日は、被害を受けずに避難所となっている「ひかみの園」と「あすなろホーム」で支援物資を配付しました。
障害者施設「ひかみの園」には、約50人の障害のある方たちと職員の皆さまが避難しています。この施設は高台にあったため、津波の被害を免れることができました。
近くにある比較的規模の大きい避難所では、少しずつ支援物資が安定して届くようになっていますが、この施設は小規模なため、まだまだ物資が足りない状況です。障害のある方たちにとって、大勢の人が集まる避難所で共同生活を送ることは難しいため、通い慣れたこの施設で、物資の不足に耐えながらも生活していました。
ここでは、バナナ、グレープフルーツなどの食品、布団、トイレットペーパーと、ガソリン20リットルを配付しました。ガソリンは、足りない物資を車で買いに行くために不可欠ですが、配付に訪れた時には、車のガソリンは全て底をついていました。「これで、営業している遠方の店まで必要なものを買いにいくことができる」と大変喜んでくださいました。
3月27日の配付先
※( )内は避難している方々の人数
岩手県陸前高田市
・ひかみの園(障害者施設、50人)
・あすなろホーム(障害者施設、15人)
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 野際 紗綾子
2005年4月より東京事務局で主にミャンマー(ビルマ)等アジア事業を担当。2008年ミャンマーサイクロン、2009年スマトラ沖大地震、2010年パキスタン洪水等多数の緊急支援活動に従事。(東京都出身)