ラオス 車いす工房の運営を国立リハビリテーションセンターに移管しました
これからはラオス人自身の手で運営していきます
難民を助ける会では、国際協力機構(JICA)と連携し、2000年より首都ビエンチャンの国立リハビリテーションセンター(NRC)内にある、国内唯一の車いす工房を支援してきました。支援開始当時、生産台数は年に数台ほど。難民を助ける会は、同工房の製造・配付能力の強化に努めてきました。利用者それぞれの障害に合った車いすをつくるため、理学療法士や作業療法士も派遣。車いすだけでなく、長距離移動が可能な手こぎ三輪車の製造・配付も実施しました。また、各県の病院と連携し、遠方への配付も可能になりました。現在では、年間約500台を製造し、全国各地へ届けています。
工房で働いてきた障害者を含むラオス人職員は、難民を助ける会がこれまで指導してきた技術を習得しました。難民を助ける会の支援がなくても運営を続けていけるよう、2011年5月のハンドオーバーを目標に活動してまいりました。このたび引き継ぎが可能と判断し、2011年5月末を持って支援を終了しました。事業の終わりに車いす工房長は、「今後は自分たちが責任を持って車いす事業を担っていきます」と抱負を語りました。
5月16日、支援の終了式典が開催され、ラオス保健省のバンナレ氏は、「ラオスには車いす工房が一つしかない。これまで11年にもおよぶ難民を助ける会の支援に大変感謝している。今後もこの車いす工房が運営できるよう、NRCと協力していきたい」と述べました。
これまでラオスでの車いす事業をご支援くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
「ラオス人たちのこれからの挑戦を応援していきたい」ラオス事務所駐在・岡山典靖 | |
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難民を助ける会では、2000年12月から約11年にわたり、ラオス人のパートナーたちとともに、ラオスの障害者の方々へ合計3,000台以上の車いすを提供してきました。その中で私は駐在員として2004年6月からちょうど7年間本事業に携わりました。 |
「今後の行く末を見守りたい」ラオス事務所駐在・福岡幹彦(作業療法士) | |
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約11年にわたる車いす支援事業、そして私にとっては2年7ヵ月のラオス駐在が終わりました。今、在任中にいただいた名刺や写真を見ていると、懐かしさに自然と顔がほころびます。そしてこの事業が多くの人々に支えられてきたことを実感します。 |