活動ニュース

東日本大震災(62):野菜を育てて、心も体も元気に

2011年07月01日  日本緊急支援
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震災からもうすぐ4ヵ月。物資支援、炊き出し、コンテナハウスの設置など、難民を助ける会ではさまざまな支援活動を行っています。厳しい避難生活を送る被災者の方々も元の生活を取り戻そうと前を向いて歩み始めています。宮城県、岩手県で活動を続ける各職員からの報告です。

外へ出て体を動かすきっかけづくりを

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「明日はもっと生長しているかな」植えた野菜の苗を囲んで中央が難民を助ける会の馬場路子、右端が横田裕之(岩手県陸前高田市:6月25日)

6月25日、岩手県陸前高田市にある広田小学校グラウンド内の仮設住宅団地で、介護予防を目的とした「いきいきクラブ活動」が行われました。避難生活が長く続くと体を動かす機会が減り、健康への影響が懸念されます。そこで、仮設に暮らすお年寄りたちに外に出て体を動かしてもらおうと、野菜の苗を植えるイベントを市が主催しました。

難民を助ける会はこのイベントのためにトマトときゅうりの苗約70本ずつを地元で購入して提供。プランターや土は別の団体から提供され、炊き出しも行われました。当日は女性を中心に仮設住宅で暮らす約30名が参加。おしゃべりをしながら野菜の苗を1本ずつプランターに植えていきました。毎日の世話が外へ出て体を動かすきっかけとなり、さらに仮設住宅で暮らす人同士の交流の和も広がってくれることを願っています。(報告者:盛岡事務所 横田裕之・馬場路子)

被災した障害者の自立を支援する

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吾妻さんは指の感覚やキーの形で瞬時にキーの場所を把握していきました(宮城県遠田郡涌谷町:6月22日)

6月22日、宮城県涌谷町で暮らす吾妻さんにパソコンをお届けしました。吾妻さんには視覚障害があります。震災前は気仙沼市唐桑町の自宅でマッサージの診療所を開いていました。しかし、海から100mほどしか離れていなかった吾妻さんの家は津波に襲われ、土台を残して完全に流失してしまいました。診療所の器材もすべて失い、今は涌谷町のご親戚の家で暮らしています。

吾妻さんはこれまで情報をほとんど得る手段がありませんでしたが、パソコンがあれば点字図書館から送られてくる被災地のニュースを取得することができるようになります。将来はこのパソコンも活用しながら、診療所を再開したいと力強く語っていました。引き続き吾妻さんの自立を支援していきたいと思います。(報告者:野際紗綾子・小野寺菜津樹)

※支援活動にあたっては、企業や団体、学校、個人の皆さまよりご寄付や物資のご提供などのご協力をいただいて行っております。すべての方々をご紹介することができませんが、何卒ご容赦ください。皆さまのあたたかいご協力に心より感謝申し上げます。

緊急募金にご協力ください

皆さまのお気持ちを、被災された方々に確実にお届けします。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
*通信欄に「東日本大震災」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。

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