東アフリカ地域干ばつ:「家畜がみな死んでしまった」
干ばつで家畜を失い、途方にくれる遊牧民
難民を助ける会の緊急支援チーム4名はケニアに入り、干ばつの被災者に対する緊急支援を行っています。五十嵐豪(いがらしごう)と河野洋(かわのひろみ)は8月9日にケニア東部の町ガリッサに到着し、調査と支援物資配付の準備を進めています。
河野はガリッサのワベリ地区でイスタリン・カリフさん(32歳)に話を聞きました。カリフさんは夫と7人の子どもとともに遊牧をして暮らしていましたが、飼っていた牛もヤギも干ばつのために死んでしまったといいます。
「家畜が死んでしまったので、ミルクも飲めないし、肉も食べられない。以前は家畜を売って収入を得ていましたが、それもできなくなってしまいました。水は1日2回、3キロ以上離れたところまでもらいに行っていますが、まだ足りません。米、小麦粉、油などの食料も必要です。」カリフさんの近所の人たちも食べるものが無くなり、家を捨てて街中に物乞いに行っているとのことです。
調査をもとに、まずはガリッサの約500世帯を対象に物資を配付する予定です。首都ナイロビで緊急支援チームの名取郁子と川畑嘉文が支援物資の手配を進めており、今週末にもガリッサに届けます。今後、さらにソマリア寄りのダダーブでも調査を行う計画です。今後とも、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※この活動は皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。
緊急募金にご協力ください
被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。
郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
*通信欄に「東アフリカ干ばつ」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 河野 洋
2009年11月より東京事務局に勤務。スーダンの水・保健事業やザンビアのHIV/エイズ対策事業などを担当。2010年パキスタン洪水や2010年ハイチ大地震の緊急・復興支援にも携わる(福岡県出身)