活動ニュース

東アフリカ地域干ばつ:支援物資を520世帯に配付

2011年08月15日  ケニア緊急支援
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ケニアのガリッサで食料を配付しました

物資を受けとりに来た親子と、バケツを差し出す河野

支援物資を受けとりに来た親子に食用油を手渡す河野洋(右、2011年8月14日)写真はすべて川畑嘉文撮影

難民を助ける会は干ばつに見舞われている東アフリカ地域で緊急支援活動を行っています。8月14日、ケニア東部の町ガリッサで、最初の食料配付を行いました。配付対象は、高齢者、障害者、干ばつの影響で移動してきた遊牧民などのうち、特に支援の届いていない520世帯です。1世帯につき、米5kg、とうもろこし5kg、砂糖1kg、食用油1リットルをバケツに詰めて手渡しました。

遊牧民は家畜のミルクを飲んだり、増えた家畜を売ったりして暮らしているため、干ばつで家畜が死んでしまうと生活するすべを失ってしまいます。また、町では食品が値上がりしており、人々の栄養不足が心配されます。

グルリ・アルディ・イブラヒムさん(32歳・女性)

ガリッサから100kmほど離れたラグデラというところに住んでいましたが、井戸が干上がってしまいました。近くに川もないので、ラクダに荷物を積み、4人の子どもと一緒にガリッサの親戚のところにやってきました。飼っていた家畜はみんな死んでしまいました。こんなひどい干ばつは初めてです。

アブドゥラヒ・アドウさん(35歳・男性)

18歳のときに病気にかかり、車いすを使うようになりました。普段は近所の人たちに色々と手伝ってもらっていますが、今は干ばつで皆が大変なので、あまり助けてもらえません。今回の食料は大変助かります。ありがとうございます。

トラックの前で食料を手渡す河野

支援物資を手渡す難民を助ける会の河野洋(右、2011年8月14日)

車いすの男性と、横で話を聞く名取

車いすを使っているアブドゥラヒ・アドウさん(中央)に話を聞く、難民を助ける会の名取郁子(右、2011年8月14日)

物資を受け取りに来たおばあさん

高齢者、障害者など、特に支援を必要とする人たちに食料を配付しました(2011年8月14日)

バケツを下げて歩いてゆく女性二人

難民を助ける会から受け取った支援物資を提げて、家路につく(2011年8月14日)

倉庫内にずらりと並べられた支援物資のバケツ

首都ナイロビでの支援物資準備の様子。食料を1世帯分ずつバケツに詰めていきます(2011年8月13日)

支援物資の積み込みを手伝う名取

ナイロビで支援物資をトラックに積み込み、ガリッサに向け出発。中央は名取郁子(2011年8月13日)

※この活動は皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

緊急募金にご協力ください

被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会

*通信欄に「東アフリカ干ばつ」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 海外事業部長 名取 郁子

1999年より国連やNGOの職員として途上国支援に携わる。2006年より難民を助ける会としてアンゴラで地雷対策事業を、2008年からスーダン南部(現南スーダン共和国)で、水・衛生事業に従事。2010年より東京事務局で海外事業部長。2010年ハイチ大地震など数々の緊急支援に携わる(滋賀県出身)

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