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東日本大震災:「まごころキャンペーン」のチョコレートとメッセージをお届けしています

2013年01月07日  日本緊急支援
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チョコレートを手渡すAARのスタッフ

岩手県釜石市中妻仮設団地で、メッセージを読んでチョコをお渡しする東京事務局の川越東弥(右)。「元気が出ました」と喜んでいただきました(2012年12月19日)

AAR Japan[難民を助ける会]は、北海道の六花亭製菓株式会社のご協力により販売しているチャリティチョコレートに、皆さまからお寄せいただいた応援メッセージを添えて東日本大震災の被災地へ届ける「まごころキャンペーン」を行っています。被災地用にチョコレート(1箱税込500円)をご購入いただくと、AARが責任を持って被災地にお届けします。2012年度は、11月24日から12月25日までに1052個のお申し込みをいただき、すでに863個を岩手県(陸前高田市、釜石市、大槌町)と福島県(相馬市、新地町)で、仮設住宅などにお住まいの方々に直接お届けしました。

「全部違うんだね」とメッセージを読み合う姿も

参加者に話を聞くAARスタッフ

今の暮らしぶりや今後の不安を語る参加者の皆さん。右はお話を伺う東京事務局の松本夏季(2012年12月15日)

2012年12月15日、福島県新地町のがんご屋仮設住宅でAARが開催した「地域みんなで元気になろう」イベントに参加された約150名の皆さまにチョコレー トとメッセージをお渡ししました。がんご屋仮設住宅には、新地町の住民だけでなく、浪江町や富岡町などから避難している方も多く暮らしています。チョ コレートとメッセージを嬉しそうに受け取られた佐々木摘子さん(75歳、右写真手前)は、「浪江町の自宅が避難地域にあるため、家はあるのに戻れない。ひとり暮らしだし、これからのことが心配」と不安な気持ちも話してくれました。子どもたちはチョコレートのかわいいパッケージにも大喜び。参加された皆さんは、 「メッセージが全部違うんだねー」と、それぞれが受け取ったメッセージを嬉しそうに読み合っていらっしゃいました。

パッケージを持って笑顔の女の子

「ピンクもブルーもかわいいね」チョコレートを持ってニッコリ(福島県新地町がんこ屋仮設住宅。2012年12月15日)

福岡からは離れていますがいつもずっと応援しています

福岡県から寄せられたメッセージに「遠くからうれしいね」との声も(2012年12月15日)

子どもたちもチョコレートの配付を手伝ってくれました

チョコレートを持って子どもたちとにっこり

配るのを手伝ってくれた子どもたちと盛岡事務所の宮川照代(右端)、佐藤洋海(右から2人目)(2012年12月18日)

12月18日、岩手県大船渡市の末崎町山岸仮設でのチョコレートのお届けには、仮設で暮らす子どもたちも手伝ってくれました。「全国からチョコレートとメッセージが届いていますよー」と、住民の方々に元気いっぱいに声をかけてくれました。受け取った皆さんは、メッセージと子どもたちの声に、「嬉しいね、元気が出るよ」と笑顔を見せてくれました。

被災地では、震災から2度目の冬を迎えています。今も大勢の方々が、家族を失った悲しみを抱えていたり、津波のトラウマに苦しんだり、故郷に戻れない不安を抱えたりしながら生活されていました。

「高齢のため現地まで行けずに過ごしていました。このチョコレートが届くことで、元気を出していただければ大変うれしく思います」

「何も出来ない自分はただ心の中で、皆さまが少しでも平穏で少しずつでも心が晴れてくる事を強く願っています。忘れてはいません!」

「こちらも生きる力をいただいき、励まされています。お身体お大事に。心を込めて」

寄せられたあたたかい言葉に、たくさんの方が「励まされる」と話してくれました。昨年お渡ししたメッセージを今も大切に持ち続けている方もいらっしゃいました。

説明しながらチョコを手渡すAARスタッフ

「ここにメッセージが書いてあるんですよ」と手渡す盛岡事務所の佐藤洋海(2012年12月18日、末崎町山岸仮設)

仮設に暮らす子どもたちとお年寄りもニッコリ!

「全国のみなさん、ありがとう」(2012年12月18日、末崎町山岸仮設)

AARはこれからも、被災地の方々へ、物だけでなく心を届ける活動を続けてまいります。「まごころキャンペーン」は3月末まで行います。引き続き、ご協力をお願い申し上げます。

まごころキャンペーンのお申込みはこちら

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 松本 夏季

2012年4月より東京事務局にて広報担当。大学卒業後、大学院在学中に国際機関でインターンとして勤務。大学院卒業後、AARへ

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