ソノダバンド、初めてのアフリカ体験を渋谷で報告
2013年5月30日、渋谷のライブハウス「プレジャープレジャー」にて、「ソノダバンド×AAR Japanスペシャルライブ&トーク『ぼくらが旅したアフリカ』」を開催しました。
日本の若い世代へ「アフリカをもっと身近に感じて!」のメッセージ
このイベントは、アフリカで30年以上の活動実績をもつAARが、6月1日~3日に行われた第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に向けて、日本の若い世代にアフリカをもっと身近に感じてもらうために開催したものです。
今回のライブに出演いただいたソノダバンドは、2007年にAARのイベントへのご出演をきっかけに、ツアーで募金を集めてくださるなどご支援いただいております。
今年4月、ライブの開催を前に、ソノダバンドのメンバーの園田涼さん(26歳)と赤股賢二郎さん(27歳)は、AARがHIV/エイズ対策を行っているアフリカのザンビアを訪れました。地元の障がい者施設を訪れ、たくさんの子どもたちの前で演奏したり、両親をエイズで亡くした少女や、HIV陽性者の女性へのインタビュ―を行いました。二人がザンビア訪問で感じたこと、考えたことを今回のライブの中で語っていただきました。
いよいよ、ライブ当日!
渋谷でのライブには約170名の方にご来場いただき、熱気に溢れていました。
第一部は「Soul River」から始まり、続いて、「上海午前零時」でさらに会場は盛り上がります。ほか2曲の演奏終了と共に、ステージ中央のスクリーンには、ソノダバンドの園田さんと赤股さんが4月に訪れた、ザンビアの映像が次々とが映し出されました。園田さん、赤股さん、そして当会のザンビア駐在員で、今回の訪問で行動を共にした、永井萌子の三人でトークが始まりました。
園田さんは、20歳でHIV陽性と診断された女性が語った「悲観してるヒマなんてないわ、人生は続くもの」という言葉に感銘を受け、「自分と同世代で、子育てをしながら生きる彼女の強さを感じた」「いろいろな人にインタビューをしながら、同時に日本のことを思いました。日本には確かになんでもあるけれど、たとえばこの100年で失ったものはなんだろうかと考えてしまいました」と語りました。また、赤股さんは、「現地で演奏をした際、音楽を通じて、言葉がなくてもお互いに通じあえるという体験は貴重だった」と語りました。参加者は、うなずいたり、真剣な表情で聞き入っていました。
同世代の目線で見たアフリカの姿が伝わってきた
ライブに来場された皆さまからは、「今まで知らないことを知ることができて良かった」「エイズのことは今まで考えたことがなかったから、トーク内容が新鮮だった」「園田さんと赤股さんが伝えてくれたアフリカの姿が着飾っていないというか、同世代の目線で見たアフリカの姿というのが伝わってきて、よりアフリカを身近に感じて、すごく行きたくなりました」などの感想が寄せられました。
ライブ終了後は、会場出口で園田さんと赤股さんが募金を呼びかけてくださり、来場された皆さまより、52,225円のご寄付をお寄せいただきました。
今回のライブイベントを通して、今まで「アフリカ」や「エイズ」という言葉と接点がなかった若い世代の方々に、感動や気づき、アフリカの抱える問題について考える時間を持っていただけたのではないかと感じます。
今回のイベントで多大なご協力をいただきました、ソノダバンドの皆さま、関係者の皆さま、そして、ご来場いただきました皆さまに、心より御礼申し上げます。
もっと詳しい園田さんの「アフリカ話」を知りたい方は、こちら。
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
東京事務局 稲邉 早苗
2011年10月より東京事務所スタッフとして広報・支援者業務を担当。大学卒業後、民間会社勤務を経てAARへ。(宮城県出身)