ミャンマー:洪水被災者緊急支援を開始しました
支援の届かない洪水被災地の村で支援物資を配付します
AARは、ミャンマー(ビルマ)南東部のカレン州において、2013年7月下旬から発生した洪水の被災者に対し、支援物資配付の準備を進めています。
2013年7月からミャンマー南東部を襲った大雨は8月も断続的に続いており、住民の生活を脅かしています。被害の大きかったカレン州では一時は約33,000人が避難しました。また、約140平方キロメートルの農地が水没しており、今後の収穫に深刻な影響が出そうです。(OCHA、2013年7月31日資料より)
洪水により備蓄用の食糧や生活用品を失った住民のうち、多くは政府から緊急物資支援を受け取りましたが、交通の便の悪い村には支援が行き届いていません。政府の配付した食糧は1週間分ほどしかなく、生活用品も住民が被災前の生活をするためには足りません。さらに、農業で生計を立てている人々はこのままでは秋以降の収穫を見込むことができず、水が引いたとしてもその後の暮らしには大きな傷が残ります。
こうした状況を受けてAARは、今年7月に地雷対策活動のために新たに設立したパアン事務所を拠点に、被害が甚大なラインブエ川周辺の7村落、計475世帯に対し、食料と生活必需品を配付します。また、被災した農家には更に野菜の種や肥料も配付する計画です。
今回AARが支援する予定の村は、パアン中心部から悪路を車で約1時間半走り、さらに小舟で1時間以上かけてようやくたどり着く場所にあります。そのため他の国際支援団体からの支援は届いておらず、AARの現地職員が調査のため訪問した際には、住民の方々から驚きと同時に感謝の言葉を頂きました。被災した方々が従来の生活に一日でも早く戻れるように、迅速に支援活動を進めてまいります。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
緊急募金にご協力ください
募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。
郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会 |
- 通信欄に「ミャンマー水害」とご記入ください。
- 領収証が必要な方はその旨お書きください。
最新情報はTwitter、メールマガジンでもお知らせしています
- AARアカウント(@aarjapan) http://twitter.com/aarjapan
- AARメールマガジン 登録はこちらから
【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
ミャンマー・パアン事務所 古川 千晶
大学卒業後、人材コンサルティング会社などを経てイギリスの大学院で国際開発学を学び、帰国後AARへ。2010年10月よりハイチ駐在。2012年1月からは東京事務局で勤務し、アフガニスタン事業、ミャンマー事業を担当。