![活動ニュース](/shared/img/icon_category_02.gif)
ミャンマー:洪水被災者緊急支援を開始しました
支援の届かない洪水被災地の村で支援物資を配付します
![村人に話を聞くAAR職員](/activity/report/images/rpt1308_1329_2interview.jpg)
支援予定の村で被災状況を調査するAARパアン事務所の現地職員(右、2013年8月13日)
AARは、ミャンマー(ビルマ)南東部のカレン州において、2013年7月下旬から発生した洪水の被災者に対し、支援物資配付の準備を進めています。
2013年7月からミャンマー南東部を襲った大雨は8月も断続的に続いており、住民の生活を脅かしています。被害の大きかったカレン州では一時は約33,000人が避難しました。また、約140平方キロメートルの農地が水没しており、今後の収穫に深刻な影響が出そうです。(OCHA、2013年7月31日資料より)
洪水により備蓄用の食糧や生活用品を失った住民のうち、多くは政府から緊急物資支援を受け取りましたが、交通の便の悪い村には支援が行き届いていません。政府の配付した食糧は1週間分ほどしかなく、生活用品も住民が被災前の生活をするためには足りません。さらに、農業で生計を立てている人々はこのままでは秋以降の収穫を見込むことができず、水が引いたとしてもその後の暮らしには大きな傷が残ります。
青い矢印がパアン
こうした状況を受けてAARは、今年7月に地雷対策活動のために新たに設立したパアン事務所を拠点に、被害が甚大なラインブエ川周辺の7村落、計475世帯に対し、食料と生活必需品を配付します。また、被災した農家には更に野菜の種や肥料も配付する計画です。
今回AARが支援する予定の村は、パアン中心部から悪路を車で約1時間半走り、さらに小舟で1時間以上かけてようやくたどり着く場所にあります。そのため他の国際支援団体からの支援は届いておらず、AARの現地職員が調査のため訪問した際には、住民の方々から驚きと同時に感謝の言葉を頂きました。被災した方々が従来の生活に一日でも早く戻れるように、迅速に支援活動を進めてまいります。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
![街なか、崩れた家](/activity/report/images/rpt1308_1329_5crumble.jpg)
洪水により崩れた家屋(パアン市、2013年8月21日)
![膝下まで水につかりながら歩く](/activity/report/images/rpt1308_1329_3walk.jpg)
水に浸かりながら洪水被災地の調査に回るAAR職員(2013年8月13日)
![舟に乗って水浸しになった村をいくAAR職員](/activity/report/images/rpt1308_1329_1gate.jpg)
小舟で移動しながら被災した村を訪れるAAR職員(2013年8月13日)
![街なか、ボートに乗って移動する人](/activity/report/images/rpt1308_1329_6boat.jpg)
水没した町の中をボートで移動する人々(パアン市内、2013年8月21日)
![湖のような水面から家の屋根が見える](/activity/report/images/rpt1308_1329_7roof.jpg)
住宅の屋根だけが水面にのぞいている。水深は約3メートルある(2013年8月13日)
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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
![](/activity/report/images/profile_furukawachiaki.jpg)
ミャンマー・パアン事務所 古川 千晶
大学卒業後、人材コンサルティング会社などを経てイギリスの大学院で国際開発学を学び、帰国後AARへ。2010年10月よりハイチ駐在。2012年1月からは東京事務局で勤務し、アフガニスタン事業、ミャンマー事業を担当。