
フィリピン台風緊急支援・速報 セブ島を拠点に活動中
11月8日にフィリピンを襲った猛烈な台風30号の被害に対し、AAR Japan[難民を助ける会]は職員2名を現地に派遣し、現地の障がい者団体などと協力しながら、被災者の支援活動を進めています。
速報:11月18日
支援の届いていないセブ州北部での物資配付を準備中

セブ島北部の道路沿いには、「WE NEED Food & WATER」と手書きされた看板が。こうした看板を持って道行く人に支援を求める子どもたちがあちこちにいる(フィリピン・セブ島、2013年11月17日、五十嵐撮影)
AARの五十嵐豪と杉澤芳隆は11月14日にフィリピンに入り、現在、セブ島を拠点に、物資配付の準備と、特に障がい者に関する情報収集を行っています。17日(日)には、セブ州北部のバンタヤン島でも調査を行いました。
セブ本島の北部や、セブ本島からフェリーで一時間ほどのバンタヤン島では、強風によって建物やインフラに大きな被害を受けていますが、支援は充分ではあり ません。さらに本島からの定期船のない他の小さな島々には、支援がほとんど届いていないことがわかりました。そこでAARでは、これら定期船のない島嶼部で現地の協力団体とともに食料等の緊急物資を配付すべく、調達などの準備を進めています。配付に際しては、災害時に特に困難な状況におかれがちな障がい者 の方に特に配慮してまいります。また、19日(火)には甚大な被害を受けたレイテ島のタクロバンで調査を行う予定です。
※この活動は皆さまのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて実施しています。

フィリピン政府機関の全国障がい問題評議会(NCDA)とミーティングを行いました。左はAARの五十嵐豪(マニラ 2013年11月15日)

セブ島からフェリーで一時間ほどのバンタヤン島マドリデホス町。体育館が崩壊し屋根が吹き飛んでいました。右はAARの杉澤芳隆(2013年11月17日)

マドリホス町の役場。左側の屋根が吹き飛び、旗竿は曲がってしまいました(2013年11月17日)

マドリデホス町の学校は台風のため休校状態です(2013年11月17日)

バンタヤン島のサンタフェ町では、ほとんどの家がぺしゃんこに潰れていました(2013年11月17日)

ジョイさん(女性・中央)は、サンタフェ町の海沿いに住んでいましたが、自宅にヤシの木が倒れてきて直撃し、全壊。現在は豚小屋の軒先で寝ています。「この豚たちが生き残ったことが救いです」と話してくれました。(2013年11月17日)

ガソリンスタンドは屋根が崩壊(バンタヤン町 2013年11月17日)

バナナ畑もすべて根元から倒れています(バンタヤン町 2013年11月17日)
緊急募金にご協力ください
被災者支援のための募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。
郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
*通信欄に「フィリピン台風」とご記入ください。*領収証が必要な方はその旨お書きください。