南スーダン緊急支援:難民キャンプに今すぐ「水」を
2013年12月からの戦闘により混乱が続く南スーダンから避難した人々が、続々と隣国ケニアのカクマ難民キャンプに集まっています。AARでは緊急支援を行うため、2月3日から8日まで南スーダン駐在員の梅田直希と土川大城が現地入りして調査を行いました。増え続ける難民に対して、キャンプ内は圧倒的な水不足です。梅田が報告します。
酷暑の中、水なしで過ごす人々
2月3日より難民の方々および援助関係者への聞き取りを続けた結果、何よりもまず早急に必要とされるものは「水」だということがわかりました。
昨年12月15日以降このカクマ難民キャンプに到着した南スーダン人はすでに14,000人<2014年2月5日現在 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)調べ>。難民の方々の多くが、やっとたどり着いたこのキャンプで得られる水の量は、1人当たり平均1日10リットル以下です。日本人の1人あたりの1日の水の使用量約300リットル(国土交通省調べ)と比較すると、たった30分の1の量です。これで、飲み水、炊事、洗濯などのすべてを行わなくてはなりません。
キャンプは日中は酷暑のため、テントの中でも外でも、子どもから大人まで汗だくです。そこに激しい砂埃が舞うため体中に砂がこびりつき、皮膚の異変や目の感染症を訴える子どももいます。そんな過酷な状況にも関わらず、丸1日水なしで過ごすしかない人も大勢います。
今回の難民流入を受けて、カクマ難民キャンプ内に新たに居住区が作られました。この居住区は13のブロックに分かれ、1ブロック当たり1,000人が居住できます。各ブロックには10,000リットルまたは5,000リットルの水タンクがひとつ設置されることになっていますが、実際には10ブロックのみに設置され、3ブロックにはまだこの水タンクがありません。
水不足が新たな紛争の火種に
各タンクには、1日に1~2回、UNHCRによる給水車3台が水を補給しています。 しかし実際は、給水車が故障したり、キャンプ内と給水場を往復できる回数にも限界があることから、タンクに入れる水さえ十分に行き届いていません。UNHCRは新たな給水タンク車を購入する など、急いで水不足の問題解決に当たっていますが、手配に時間がかかっています。
しかも、ひとつのタンクにつき蛇口は2つしかなく、蛇口の周りには毎日長蛇の列ができます。3時間待っても、水がほとんど手に入らない人もいます。そのため、タンクの周りでは民族や国籍の違う人々の間で揉めごとが起きています。それが原因となり、より大きな民族間の対立などに発展することもありま す。
こうした状況を受け、AARは給水タンクの設置や給水車の手配などの支援を最優先に行うことに決め、準備を進めています。また同時に、必要性が明らかになったキャンプ内での教育支援も進めて行く予定です。
今後の活動についてはホームページなどで随時ご報告します。皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです
南スーダン事務所駐在 梅田 直希
2011年8月より南スーダン駐在。短大卒業後、イギリスの大学に留学し開発学とアフリカ学を専攻。民間企業勤務、ウガンダでのボランティア活動を経てAARへ。愛知県出身。