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南スーダン緊急支援:難民キャンプの子どもたちに今すぐ必要なものを

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戦闘の続く南スーダンを逃れ、隣国ケニアのカクマ難民キャンプに避難してきた人々は34,000人以上に上ります(4月30日現在)。AARは同キャンプへ逃れてきた子どもたちへの支援を行っています。南スーダン事務所駐在員・角谷亮からの報告です。

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やっと届いた机。学校が始まるのが待ち遠しい子どもたちが搬入を手伝ってくれました(中央奥はAARの角谷亮 2014年5月4日)

「とにかく学校へ行きたい」子どもたちの想いに応えて

ケニアのカクマ難民キャンプ

南スーダンからケニアのカクマ難民キャンプに逃れて来た人々のうち、半数以上が学齢期の子どもたちです。親とはぐれて自力でキャンプにたどりついた子どもたちも大勢います。しかし、キャンプには急激に増えた子どもたちを受け入れる学校が圧倒的に不足していました。そこで、AARは子どもたちが学べる環境をと、突風や砂嵐にも耐える強度のあるテント30張と、黒板40枚を設置しました。机といすも、5月末までに500セットの設置を終える予定です。

カクマ難民キャンプは1992年に設立され、現在は周辺国からの難民約14万人が生活しています。祖国に帰れない子どもたちのために学校も運営されていますが、その数は不足しています。さらに今回南スーダンから流入した難民のために作られた区画には、学校がまったくありませんでした。2月3日に国際NGOのLWF(ルーテル世界連盟)の支援でやっと1校が開校し、約1,700人が勉強できるようになりましたが、増え続ける子どもたちを受け入れるには、さらに学校が必要でした。

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AARが支援したテントの教室。中には真新しい机といす、黒板を設置しました(2014年5月9日)

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学校の譲渡式では生徒の代表がスピーチ。「学校を建ててくれたAARに拍手!」との言葉に続き、たくさんの拍手をいただきました(左手前はAAR角谷亮。2014年5月9日)

子どもたちを破傷風から守ろう!サンダル3,500足を配付しています

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ぼくにピッタリのサンダルはどれかな?試着を手伝うAAR梅田直希(2014年4月15日)

南スーダンから、着の身着のままで避難してきた人々は、生活に必要な物資をほとんど持っていません。中でも衣類や履き物の不足は深刻です。日中の温度が40度を超え、砂埃も激しい土地で多くの人々が同じ服を着て裸足で生活しているため、皮膚疾患や破傷風にかかる恐れがあります。そこでAARは、保護者のいない未成年の子どたちに対し、4月15日よりサンダルの配付を開始しました。5月末までに、サンダル3,500足の配付を完了する予定です。

※この活動は、皆さまからのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。

今後の活動についてはホームページなどで随時ご報告します。引き続き、皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

緊急募金にご協力ください

募金の受付を開始しました。どうぞご協力をお願いいたします。

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「南スーダン難民」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

最新情報はTwitter、メールマガジンでもお知らせしています

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

南スーダン事務所駐在 角谷 亮

2010年4月よりスーダン南部(現・南スーダン共和国)カポエタ事務所駐在。大学卒業後、在外公館派遣員として2年半勤務。2007年11月から2010年3月までAARタジキスタン事務所駐在。(兵庫県出身)

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