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グローバルフェスタでの「ハートフル・メッセージ・コンテスト」結果を発表します!

2014年11月06日  啓発日本障がい者支援
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2014年10月4日(土)、5日(日)の2日間、日比谷公園(東京都千代田区)で開催された「グローバルフェスタJAPAN2014」にAAR Japan[難民を助ける会]は今年も出展しました。今年はAARで夏休みにインターンをしていた大学生4人の企画により、ブースに来てくださった方を対象に「ハートフル・メッセージ・コンテスト」を行いました。当日の様子と、集まったメッセージを一部ご紹介します。

今年のテーマは「障がい者支援」

グローバルフェスタは、300以上の団体が出展する日本最大級の国際協力イベントです。トークイベントやライブなどもあり、国際協力に関心のある方はもちろん、誰もが楽しめるイベントです。2日目は台風18号の影響で、午前のみの開催となりましたが、今年もたくさんの方にAARのブースに足を運んでいただきました。

AARでは、毎年テーマを決めてブースでの展示を行っています。今回のテーマは「障がい者支援」。ミャンマー、ラオス、カンボジア、タジキスタンなどの障がいのある子どもたちの写真を中心に、AARの障がい者支援活動を伝える展示を行いました。現地の職業訓練校の様子や、地域の方々へ障がいについての理解を深めてもらうための活動などについて紹介する展示に、多くの方が立ち寄ってくださいました。あわせて、ミャンマーの職業訓練校で作られたブックカバーや、名刺入れなどの販売も行いました。

AARブース

AARブースでは、インターンやボランティアの方々が主体となり、民芸品の販売や展示の説明を行いました(2014年10月4日)

民芸品

販売したミャンマー、ラオス、カンボジアの民芸品。一番人気はラオスのシェンクワン県で駐在員が仕入れてきた小物です(2014年10月4日)

ハートフル・メッセージ・コンテスト「誰にでも優しい社会にするために」

クイズ

点字ブロックに関するクイズを出題中。左は東京事務局の穂積武寛(2014年10月4日)

今年は従来の展示に加えて、夏休みにAARでインターンをした4人で企画し、「どうしたら障がいのある人にもない人にも優しい社会にできるか」というテーマについてメッセージを集めるアクティビティコーナーを設置しました。ブースに来られた方々にカードをお渡しし、ご意見を書いていただいたものをボードに貼っていきました。障がいに関するクイズも出題し、参加者には、記念品のポストカードをお渡ししました。学生の方からご高齢の方まで、幅広い年代の方々がご参加くださり、具体的な提案から心構えまで、たくさんのメッセージをいただきました。

メッセージボード

台風の影響で2日目は午前のみの開催となりましたが、2日間でたくさんのメッセージをいただき、カラフルなボードになりました!写真はインターンの滝田みのり(2014年10月5日)

今回はその中の一部を、私たちインターンのコメントとともにご紹介します。

「互いを一人一人尊重し、理解していく姿勢をもつ」

コメント:障がいがあってもなくても、誰もが自分らしく過ごせるようになるには、社会的な制度やインフラの整備はもちろんですが、私たち自身の小さな心掛けが大切だと思います。一人一人の個性を大切にし、相手のことを理解しようという気持ちが「誰にでも優しい社会」をつくる第一歩になると感じます。

「私たちが一緒に生きていること忘れないで」

コメント:障がいというと、視覚障がいや聴覚障がいなどを思い浮かべる方も多いと思います。しかし、実際には、障がいの種類や程度も十人十色です。普段交流することが少なくても、私たちの社会には、様々な個性を持った人々が共に暮らしているということを忘れないようにしたいです。

「一人一人の声を同等に受け入れられる社会を」

コメント:障がいのある人は、どの国でもどうしても弱い立場に置かれがちです。しかし、同じ一人の人間として、障がいのあるなしに関わらず、活動の幅が制限されることなく、平等に意見が受け入れられる社会になればと思います。

他にも本当にたくさんの素敵なメッセージをいただきました。メッセージを寄せてくださった皆さま、ありがとうございました!

初めてグローバルフェスタに参加してみて

今回初めてグローバルフェスタに参加したAARインターンの感想です。

  • 私自身、今まで深く障がいについて考える機会は少なかったのですが、今回のグローバルフェスタへの参加を通して、改めて障がいについて考えることができました。どんな障がいがあっても、全ての人が安心して暮らせる社会になればいいなと思います。(草葉智美)
  • 途上国で暮らす障がい者の多くは厳しい環境の中にいます。しかし、それに屈することなく力強く生きている、ということを私たち日本人はもっと知るべきではないかと思いました。(原田苑子)
  •  障がいがあってもなくても、どの国に生まれても、全ての人が不自由なく過ごせる社会であってほしいと思いました。そのために、日本から遠い場所で暮らす人のことだと思わず、障がいのある方の気持ちになって考えようとする姿勢でいたいです。(滝田みのり)
  • グローバルフェスタに参加してみて、外の世界を知ることがとても大切だと感じました。たとえば水資源を例にとっても、日本では蛇口をひねるだけで水を手に入れることができます。一方で世界では、満足に安全な水を飲めず、水を汲むために毎日何十キロも歩かなくてはならない子どもたちがたくさんいます。まずは現状を知ることで、私たちが日本からできる国際協力も見えてくるのではないかと思います。(下向修平)

グローバルフェスタにお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました!

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 インターン 草葉 智美(くさばともみ)

現在大学4年生。社会学部。2014年9月から、AARでインターン。

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