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シリア難民緊急支援:400世帯に物資を配付

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武装組織「イスラム国」の攻撃を受けて、シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)からトルコへ逃れた方々は、これまでに20万人に上ります(国連人道問題調整事務所・UNOCHA、2014年10月24日)。11月12日、AARは難民の多くが暮らすトルコ南東部シャンルウルファ県スルチュ市で、400世帯に物資を配付しました。

キャンプでの避難生活

今回は、スルチュ市行政が設置した簡易キャンプに避難する方々に物資を届けました。このキャンプでは1日に数回の食事は配給されていますが、キャンプに到着したばかりの方々は生活必需品をほとんど何も持っていません。今すぐに必要な衛生用品や台所用品は大変喜ばれました。

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キャンプの外にトラックを止め、配付準備を開始。左はAARの山本祐一郎

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「早く安心して暮らしたい」と話してくれました

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一家総出で物資を受け取りに来ていました

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受付を終えた方に順番に物資を渡していきます

1世帯(8名)当たりの配付物資 【衛生用品】石けん(200g×5個)、シャンプー(700ml)、バケツ(20L)、タオル(50cm×70cm)2枚、食器用洗剤(500ml)2本、洗濯用洗剤1kg、おむつ(24個入り)2パック、生理用品(10個入り)4パック、歯ブラシ8本、歯磨き粉2本、ひげそり(5本入り)4パック、ひげそりクリーム1個、下着8枚、靴下8足、洗濯用たらい(18L)、食器洗い用たらい(9L)

【台所用品】皿・コップ・スプーン・ナイフ各8つ、包丁・木製スプーン・鍋、フライパン、食品容器各1つ、スポンジ(5個入り)1パック

【毛布】4枚

さらに困難な状況の人の元へ

避難生活の長期化が予想される中、キャンプでの避難生活は厳しさを増しています。一方急激な難民流入にキャンプ数が追いついておらず、キャンプ外での生活を余儀なくされている方も多くいます。また、知人や親せきを頼って市内や村々に身を寄せ、倉庫や空き家などで貯金を切り崩して生活している方もいます。こうした方々はどこに避難しているのか把握されにくく、国際社会からの支援の手が届いていません。AARは次回の配付に向けて、キャンプ外の難民世帯数や避難場所などの調査を続けています。

※この活動は皆さまのご寄付に加え、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて実施しています。

【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

トルコ事務所駐在 山本祐一郎

2011年11月より東京事務局で勤務。米国の大学を卒業後、英国の大学院、インドネシアでの教育コンサルタントなどを経て、東日本大震災をきっかけに、AARへ。東日本大震災被災者支援、カンボジア、ミャンマー事業などを担当。2014年10月よりトルコ事務所駐在

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