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バヌアツ・サイクロン緊急支援:清潔な衣類やキッチン用品を配付

2015年03月31日  バヌアツ緊急支援
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「吹き飛ばされた衣類を拾って着ていました」

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家族分の衣類を受け取るタカラ村の被災者。2週間ぶりに清潔な服を着ることができました。右はAARの柿澤福郎(2015年3月26日)

3月13日から14日にかけて大型サイクロン「パム」に襲われた南太平洋の島国・バヌアツで、AARは緊急支援を実施しています。バヌアツは83の島からなる人口約23万人の国で、そのうち16万6千人が被災するという甚大な被害を受けました。

AARでは3月18日より職員の柿澤福郎を現地に派遣し、首都ポートビラのあるエファテ島や、特に被害が大きいタンナ島を調査。また、国連を含む世界各地の支援団体らとの調整会合での話し合いに基づき、被害が大きいながら国際機関や他団体などからの支援が行き届かなかったエファテ島東部の村々で、衣類やキッチンセットを配付しました。

多くの衣服が風で飛ばされたり倒壊した家屋の下敷きになってしまったため、人々は同じ服を何日も続けて着ざるをえず、不衛生な状況が続いていました。

配付物(1世帯分)

①キッチン用品セット:鍋×1、皿(プラスチック)×3、スプーン×3、スプーン(大)×2、キッチンナイフ×3、洗面器(食器洗い用)×2、スポンジ×1、食器洗い洗剤×1、マッチ×1箱、ろうそく×3箱、蚊取り線香×3箱

②衣類:Tシャツ×2枚、ズボン×1着、スカート×1着、子ども服(上下)×3着

配付先

3月26日 エファテ島タカラ村 56世帯に衣類セットを配付

3月28日 エファテ島プリモ・ウォーター村 39世帯(村の全世帯)に衣類セット及びキッチン用品セットを配付

3月29日 エファテ島エパオ村 39世帯に衣類セットを配付

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エパオ村での配付では、自身も被災した現地スタッフのマーガレットさん(中央)が「同じ被災者の方たちを助けたい」と奮闘してくれました(3月29日)

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受け取った衣類を広げるエパオ村の子どもたち。昼間は男性は働きに出ているため、配付会場には女性と子どもたちが受け取りにきました(2015年3月29日)

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配付されたキッチン用品で早速調理をするプリモ・ウォーター村の女性。この村に支援が届いたのはこれが初めてでした(2015年3月29日)

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配付したキッチン用品のセットの1世帯分。被災した方々はそれまで、泥から掘り出した食器を使っていました。

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川沿いにあるプリモ・ウォーター村は、サイクロンの時、川の氾濫で39世帯すべて被災。腰の高さまで達する川の水が家々を押し流し、家財道具はすべて泥に埋まりました。(2015年3月29日)

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以前は緑豊かな密林でしたが、サイクロンによって木々はなぎ倒され、茶色く変色してしまいました(2015年3月29日)

被災から2週間以上が経ち、離島へのフェリーも少しずつ再開し、徐々に全域の被災状況が明らかになってきています。バヌアツ政府や各国からの支援も多く届きはじめたものの、依然として足りないものも多くある状況です。AARでは引き続き情報収集と支援を行ってまいります。

緊急募金にご協力ください

郵便振替: 00100-9-600 加入者名: 難民を助ける会
  • 通信欄に「バヌアツ」とご記入ください。
  • 領収証が必要な方はその旨お書きください。

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【報告者】 記事掲載時のプロフィールです

東京事務局 柿澤 福郎(かきざわ ふくろう)

2013年5月よりAAR東京事務局でアフガニスタン、パキスタン事業などを担当。2013年フィリピン台風などの緊急支援にも従事。34歳

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